食品ロスとSDGs目標12
地球上で作られる食べ物は、世界中の人々にまんべんなく行き渡っていません。
いつでも食べたいものを好きなだけ食べられるような生活をしている人もいれば、十分な食事が
できない飢餓状態の人もいます。
SDGsには、全部で17の目標が挙げられます。
その中の目標12に「つくる責任、つかう責任」があります。
今回は、SDGs目標12の「つくる責任、つかう責任」とは何か、課題と達成するために私たちがど
のような取り組みが必要なのかを紹介します。
つくる人とつかう人の責任とは?
SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」の大きなテーマは「持続可能な生産と消費者パターン
を確保する」ということです。
このテーマのうち、大きな問題点のひとつとして、食品ロスが挙げられます。
この問題を解決するために、より少ない資源でより良いものを得ることのできる持続可能な生産
と消費の枠組みを作るための取り組みをしています。
「つくる責任」として、生産者側には、高品質な資源開発や生産過程での廃棄物抑制などが求め
られています。
「つかう責任」としては、消費者には無駄遣いの撲滅・リユースやリサイクルなどが求められてい
ます。
さらには、生産者・消費者だけでなく、行政機関、自治体などの地域共同体、メディアや民間企業
などが参加し、協業ですべての人々による持続可能な生産・消費形態の実現を目指しています。
食品ロスとSDGs目標12の関係は?
「SDGs 12.つくる責任、つかう責任」の中でも大きな問題のひとつなのが食品ロスです。食品ロス
とは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。
日本では、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品、「食品ロス」は523万トン。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量の1.2倍に相当します。
食品ロスを減らすためにできること
食品ロスを減らすためには、食べ残しを出さない、調理の際に余った食材や余った野菜の皮や
葉を活用するなどの方法が有用です。
また、賞味期限や消費期限を正しく理解し、確認して食品を選ぶことも大切です。