マイピックアップNo. 538

反応してしまうカラー理論を利用したグリーンウォッシング

みなさんこんにちは。

SDGsを経済の観点から捉えた記事を主にUPしています。eSです。

みなさんはグリーンウォッシュはご存知ですか??SDGsをブームとして捉えている企業がその波に乗って消費者を混乱させるようなことをしていることです。グリーンウォッシングとは、環境に配慮した、またはエコなイメージを思わせる「グリーン=緑」と、ごまかしているとか上辺だけとかいう意味の「ホワイトウォッシュ」を組み合わせた造語です。そもそもあまり日本では浸透していないですが、カラー理論というものがあり人は色を見ることで肉体的にも精神的にも感情的にもとても左右されます。そのカラー理論の中では【緑】は健康にいいとか、自然に優しいとかのイメージを思わせる色です。つまり、パッケージなどに緑のカラーをつかうことであたかも環境に配慮しているように見せかけて、実態は全くそうではなく、環境意識の高い消費者に誤解を与えるようなことを指す。

SDGsの認知度があがり、環境に対して配慮しているブランドや企業を応援しようとする消費者が増えたことがグリーンウォッシングを生み出した背景です。企業がブランドイメージを向上させたいという理由や、エシカル消費のブームにのり、ありもしない「環境への強み」をアピールしたり、環境や人々の体や健康面に良い影響を与えてるわけではないのに「天然由来」「自然由来」などの良さそうな”イメージ”を宣伝することが多くなりました。

欧州委員会による2020年の調査では、世界のさまざまな企業サイトに対して横断的にスクリーニングを行ったところ、企業サイトの42% において「自社の取り組みはグリーンである」との主張が誇張されすぎていたり、誇張を通り越してもはや虚偽である、または欺瞞的(ほぼウソ)であることも発表されました。

私自身も実はこのグリーンウォッシングに騙されてしまった消費者の1人です。お恥ずかしい…。何を買ってしまったかというと、緑のパッケージのコカコーラです。もともとコーラが大好きなのです。みなさんがご存知かどうかはわからないのですが一時期緑のパッケージのコーラが発売されていたのです。通常は赤のコカコーラのボトルラベルですが、一時的に緑に変わり、通常よりも少ない砂糖で作られているので健康志向の人に良いとうたわれていました。これに対して、専門家が「フルシュガーコーラの10.6パーセントと比較して、6.6パーセントの砂糖ではあるが、これは”健康”という意味ではない」と述べました。またラベルを緑色にしたことで「健康や環境に良い」印象を与えることから、誤解を招くPRだとして非難しました。改めて考えると、健康になりたくてコーラを飲んでいたわけではないので、ただ味が好きで飲んでいただけなのに、こちらからすると緑のパッケージなだけで環境にいいことしてるんだな。と思った購入しました。カラー理論の凄さを痛感したこともありますが、コカコーラさんへの不信感を持ちました。

緑のパッケージはタバコにも応用された例もあります。緑のタバコにするだけで健康をアピールするとされ、こちらも批判を受けています。

H&Mはリサイクル素材によるファッションコレクションをリリースしましたが、【リサイクル素材を使っている】とアピールはするが、全く素材の使用量などの信頼に足る根拠が示されていないことから、うそのPRで消費者を煽っていると、「違法なマーケティングの疑いがある」ことでノルウェー消費者庁から非難を受けました。

応援消費という消費者がどうせ買うなら環境に配慮されたものを…と思う純粋なSDGsへの経済的な協力に対して裏切るような行為が多くみられるようになった2020年。3年経った今は消費者も賢くなり、こういった煽りにも騙されなくもなりました。

根拠が全くない。曖昧な表現しかされていない。偽りのラベル。こういったことに注意しながら、私たちの大切な経済活動は真摯にSDGsを遂行している企業やブランドにしっかり届くようにしたいと心から願うばかりです!

    スポンサーリンク
    eS

    私たちの欲しいと 私たちの頑張るは 地球と繋がっている…

    この記事はいかがでしたか?よければ「Good」してください。
    1+
    あなたのコメントが役立ちます!コメント募集中!
    0 件のコメント
    Inline Feedbacks
    View all comments