原材料から廃棄まで。モノのパスポートが世界を変える!
みなさんこんにちは。
SDGsを経済の観点から捉えた記事を主にUPしています。eSです。
先日UNIQLO(ファストリテーリング)が今年の春をめどに三次取り引きの紡績工場への監視をはじめることを発表しました。今までは一次取引の縫製工場(生地から洋服や鞄や靴などを作る工場のこと)と2次取引の生地工事(綿や羊毛から生地にする工場)の監査は実施していました。店舗の監査だけではなくサプライチェーンまでの監査まで監視することはアパレル業界にとどまらず、今後どの企業にも求められている事です。
SDGsが目指す未来の中で、人権のことと環境のことに対して製造工程を透明化にしていくことが欧米を中心に求められています。
グローバリシェーション(ヒト、モノ、カネが国や地域の国境を超えて活性化する事)によって様々な国をまたぎ、モノがつくられるていくのが当たり前になりました。その中でトレイサビリタティーを明確にすることが製造工程の透明化につながるとされています。
トレイサビリティーとは、trace(追跡.足跡)とability(能力)を合わせた言葉で、日本語にすると”追跡可能”という意味になります。例えるなら人が持つパスポートのようなものでしょうか?パスポートはどこの国から入国し、どこを経由して来たかなど全てが追跡できるようになっています。
それが食品でも日用品でも衣類でも、その製品がどこで、いつ、なんの材料で、どのようにつくられ、誰がつくり、生産し、消費され、廃棄はどのような方法なのか…などの製造経路.流通経路.消費経路.廃棄経路が把握できるようになります。DXとの連動で工場見学が家にいながら見えるようになるのでしょう。
それによって消費する側は、安全性を手にとるようにわかることができるのと、その工程を見て買うことを決めたいとエシカル消費をより明確にすることができます。SDGsに対して真摯に取り組んでいる企業やブランドは消費者との信頼関係をより強固にすることにもつながります。
働く側も奴隷制度をなくす世の中に近づくことができ、フェアトレードをさらに加速することにもつながります。
廃棄までがつながっているので、リサイクルやリユースへのこだわりもより加速されることが予想されます。廃棄に対しての意識が製造側で高まると、パッケージへの投資も増え、より良い未来が想像できます!
使う側にも使い切る責任が生まれますし、グリーンウォッシング企業はどんどん淘汰されていくことと思います。
全てが透明化されることは、多様性な世の中でたくさんのことが浮き彫りになると思いますが、それでもそこから新しく生まれる新しい可能性もたくさんあると思います。透明化こそがSDGsが目指す未来の1ピースだと信じています。