SDGsとアンコンシャスバイアス
誰の心にも存在しているアンコンシャスバイアス。
unconscious(アンコンシャス=無意識)とbias(バイアス=偏見、先入観)を組み合わせてつくられた「無意識の偏見・思い込み」を指しています。
周りから得る情報や、過去の経験、それぞれの価値観などから成るアンコンシャスバイアスは、自覚がない分「ささいな言動や行動」として表され、ときに誰かを傷つけてしまう可能性があります。
そしてこのアンコンシャスバイアスは、SDGs達成に関していうと大きな障壁となり得ます。
目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」と目標10の「人や国の不平等をなくそう」を目指すために、わたしたちは無意識の偏った思い込みにまず気づかなければいけません。
とくに社会・文化的背景にもとづいて、他者をジェンダー、出身国、皮膚の色や職業などによる固定観念や偏見によって判断してしまうことがアンコンシャスバイアスの大きな典型例です。
それ以外にも、集団生活の場である学校でもアンコンシャスバイアスが生じやすい環境です。
みんなと違うことをする人は変だ、浮いているなど無意識の思い込みが原因となり、いじめや差別のきっかけになることもあります。
無意識だからこそ、この壁をとり払うことは簡単ではありません。
そこで社会生活の中でのアンコンシャスバイアスに対処するうえで重要なのは、 まず、アンコンシャスバイアスとは何かを知ること。
問題性を理解していれば、発言や行動をするときにそれに気づくことができます。
そしてアンコンシャスバイアスの解消に向けた対策を考え、実践することです。
アンコンシャスバイアスは、誰にとっても他人事とできない問題です。
まず、自分自身を客観的に見つめ直してみましょう。
個々が意識のもち方を変えるだけで、周囲はもちろん自分自身にとっても、より生きやすい社会の実現に近づけるのではないでしょうか。