SDGsとともに変化する教育
持続可能な社会作りに注目が集まっています。日本では気候変動やマイクロプラスチックをはじめとした海洋汚染などの環境問題、フードロスなどの問題に注目が集中しているように感じます。
次世代の子どもの学び
しかし、気候変動対策をはじめとした問題は長期的な課題であり私たちだけの世代ではこの問題を解決することは出来ません。そこで、SDGsのゴール5でも定められているように次世代の子どもの学びの充実がこれからの持続可能な社会の形成に重要となってきます。
持続可能な開発のための教育
ESDとはEducation for Sustainable Developmentの略で日本語では「持続可能な開発のための教育」といわれています。ESDではSDGsで定められているような気候変動、環境問題、ジェンダーの平等などの問題に対して子どもたちが主体的に考え行動することによりこれらの社会問題を自分ごと化できるようになることを目標としています。
ESDでは子ども達に対して、学びを通して、批判的に考える力、未来像を予測して計画を立てる力、多面的・総合的に考える力、コミュニケーションを行う力、他者と協力する力、つながりを尊重する態度、進んで参加する態度の7つの力をつけることが求められています。
学習内容の変化
このESD成立のために学校の授業は従来のままでは成立しなくなってきており大きな変革が求められています。例えば理科の授業では、実験や演習などに多くの時間を割き、教師が教えるのではなくどう実験を進めていくか授業の中で学んだ知識を相談して班で答えを出していくという能動的な学習内容へと変化が起こっています。
さらに多面的な視点から物事を考える力をつけるために、1つの科目だけで完結せずに多分野の授業とも結びつけた授業が重要とされており、理科で学んだことを歴史で起こった事件と結びつけて考えるなどといった横断的な学びが行われています。
ESDのような新たな考え方によって教育も大きな変化を求められています。しかしながら、こういった教育の在り方の変化に対応した授業を行っていることも今後の進路の選択などでは重要になっていくかも知れません。