SDGs特選コラムNo. 4

SDGsと高齢化社会

SDGsの目標のなかで高齢化社会の問題に関しては、「11住み続けられるまちづくりを」のターゲット

「2030年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子供、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、全ての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。」

があてはまるといえます。

国内では人口が減少しているものの65歳以上の高齢者は増えています。2019年の高齢者の総人口に占める割合は世界で日本がトップ。日本(28.4%)に次いでイタリア(23.0%)、ポルトガル(22.4%)となっており、高齢化への対応は取り組むべき社会課題となっています。
総務省 https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1211.html

高齢化社会で浮上してくる問題は、労働力人口が減り、経済と社会保障のバランスが崩れるというところにあります。

高齢者の割合が多い地域で、医療施設や公共交通、物販店も減少するとなると、人が住みづらくなり、自治体の存続自体も危ぶまれます。

高齢化社会に向けたまちづくりとは

自治体として高齢化社会に対するまちづくりを行っているのが、2018年、日本政府が「SDGs未来都市」として選ばれている富山市。路面電車やバスなどの公共交通を中心とした「コンパクトシティ」のまちづくりを行い、重要な機能を中心部に集めています。

近年、高齢ドライバーによる事故の多発が取り上げられていますが、公共交通の充実で、地方でも車に依存しない生活を可能にしています。

交通の問題は、将来的には完全自動運転の車が登場すると大きく変わっていくと思いますが、2030年までにどれだけ普及することになるでしょうか。インターネットの普及で、ECサイトで購入すれば家に届けられ、リモート医療も可能になってきていますが、高齢者だけの世帯だけでは、利用が難しいように思います。設備や施設、サービスの充実も必要ですが、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住む家族も大事に思えます。

シニアが活躍する仕組みづくりが必要とされる

また、高齢化社会が問題となる一方で、「シニアビジネス」が発展している国ともいいます。元気なシニアの方が自ら「シニアビジネス」起業をするのもいいのではないでしょうか。

例えば「おばあちゃんの料理レッスン」「悩み相談」「まちの歴史ガイド」など、経験豊富な高齢者だからこそできることにビジネスチャンスがあるのではないかと思います。

みなさんはシニアで起業、シニアだからこそ活躍できる場についてどう思いますか?

編集部

TSUNAGOOD編集部です。サイト編集・運営を担当しています。

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