SDGs特選コラムNo. 3

SDGsの根幹「貧困問題」と国内のシングルマザー貧困問題

SDGsの目標の一番目にあげられている「1.貧困をなくそう」
ターゲットといわれる詳細には、

1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。

とあり、SDGsを象徴するような問題としてみているのが「あらゆる貧困問題」といえるでしょう。

「貧困」には「絶対的貧困」と「相対的貧困」の考え方があり、「絶対的貧困」は人の生存を確保する水準が満たされない状態。開発途上国で抱えていることが多く、世界的な問題といえます。

「相対的貧困」は、その国や地域の生活水準の平均値より低い状態のことを示していて、日本国内では世界的にも、この相対的貧困の割合が高いのです。

特に貧困の割合が高いのが母子家庭。育児をしながら就ける仕事はパート・アルバイトを選ばざるをえなくなり「ワーキングプア」状態が抜け出せない状況が多くなります。

ひと昔前と比べて核家族化して、祖父母に頼るということも少なく、地域で助けてくれる環境もなくなってきたのがより、深刻化しているように思います。

個人全体の問題ではなく、貧困によって子供たちの教育の機会が失われると、将来的な日本の発展にも影響がでてきます。

みんなで子どもを育てることを地域活性化につなげる

公的な支援やNGOなどでも支援がありますが、社会全体で取り組んでいかないと解決しないようにも思います。もちろん、経済的自立ができることが一番望ましいですが、だれだって、病気もすれば、仕事に行き詰まることがあって、そんなときには、「助け合う」ことでしか解決できません。
シングルマザーの貧困問題は、SDGsの「5.ジェンダー平等を実現しよう」「8.働きがいも経済成長も」「10.人や国の不平等をなくそう」「11.住み続けらるまちづくりを」の目標にもつながってくると思います。

会社や地域としても子どもを育てる支援をしていくことが、これからの会社や地域に還元されることになるでしょう。

そこで、「子どもをみんなで育てる」会社や社会でできる方法を考えてみました。

1)保育園や学童保育つきマンション
マンションの住人でなくてもボランティア価格で保育園や学童保育を利用するようにすれば建設する際にスムーズになったり、マンションを購入する人にとっても会社の印象がよくなり、購入促進につながる。

2)自治体運営の子ども見守りサービス
自治会費にプラスして、地域住民で資金を集め、集会所を利用するなどして、自治会単位で子ども預かれる仕組みがあるといい。シニア世代の育児の経験も生かしたい。

3)習いごと出張&ベビーシッター
仕事で出ている間、子どもに習い事を教えられるベビーシッターがいれば一石二鳥。その利用料は会社が負担してくれるのがいい。

4)商店街を利用した子ども店長
社会勉強のために子どもがお店の仕事を体験したり見学しながら、そのお店のいいところを書いて、商店街のSNSやホームページのPR材料にする。お店にとっても子どもと母親が来店しやすい新しいサービスや商品のきっかけができる。

以上思いつくままあげてみました。みなさんはどんなことが思いつきますか?

参考

内閣府 子どもの貧困
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/b1_03_03.html

日本財団 子どもの貧困対策
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/ending_child_poverty

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
https://cfc.or.jp/archives/column/2019/03/01/23762/

独立行政法人 労働政策研究・研修機構
https://www.jil.go.jp/press/documents/20191017.pdf

編集部

TSUNAGOOD編集部です。サイト編集・運営を担当しています。

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