SDGs特選コラムNo. 13

SDGsの温暖化対策で注目される「土壌改良」

SDGsのなかでも対策が急がれている「13.気候変動に具体的な対策を」に関連する「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」のエネルギー問題。CO2(二酸化炭素)を排出しないエネルギーへのシフトに向けて世界各国で研究、開発が進められています。

石炭、石油、天然ガスの化石燃料を燃焼しなければCO2の減少になるということが多くの意見ですが、CO2(二酸化炭素)削減の方法が「土」にあるという見解がありました。

2015年パリで行われたCOP21でフランス政府が提案した「4パーミルイニシアティブ」取り組みのことです。

1年間で、土の中の炭素を0.4%(4/1000)増やすことができれば、大気中のCO2(二酸化炭素)の炭素を土壌に吸収できるというもの。

これは米オハイオ州立大学のラタン・ラル特別栄誉教授らの研究が取り入れられています。ラル博士は、土壌科学の研究者で、「不耕起栽培法」で土壌浸食を防ぐことを実証。土壌を肥沃(ひよく)にし、炭素を貯留できる土壌の管理方法を提案し、SDGs達成の貢献度が高いといえます。

これまで農業分野はあまり注目されていませんでしたが、世界各地での土壌流出、農地の荒廃が二酸化炭素排出を招いていたかもしれません。

自然を生かし、肥沃(ひよく)な大地でCO2(二酸化炭素)を減少できるとあれば一挙両得のような方法に思えます。

しかし、毎年炭素を0.4%(4/1000)増やすということが非現実的だという意見もあります。2017年世界の二酸化炭素排出量は約328億トン。(EDMC/エネルギー・経済統計要覧)国別ランキングでは1位中国、2位アメリカ、3位インド、4位ロシア、5位日本。日本も上位にあり、すぐに解決は難しい量といえるかもしれません。管理方法を間違えれば、分解されて大気中に出てきてしまう問題や、農作物が育たないことにもなるので、環境や土壌の質を考慮する知識が必要になってきます。

土壌を改善する「炭素作り」

農研機構農業環境変動研究センターでは、土の中にどれぐらいの炭素があるかを計算できる『土壌のCO2 吸収量 「見える化」 サイト』を公開。地球温暖化の緩和に役立つとして認知するための活動を行っています。
このような土壌を改善する「炭素作り」は、「バイオチャー(Biochar)」と呼ばれ、木質炭化学会日本バイオ炭普及会などの普及活動を行っている機関も見られ、これからの土壌の変化に期待できそうです。

二酸化炭素を閉じ込める技術のアイデアに期待

このほか、オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(以下、RMIT大学)では、気体の二酸化炭素を、固体の石炭に変えて地中に戻すという技術を開発。
https://tiisys.com/blog/2019/09/15/post-31958/
もともとあったものを戻していく方法が見出されてきています。持続可能な社会の実現には、本来の地球の姿に返していくアイデアが必要に思えます。

(2020年8月調べ。リンク先は削除されている場合があります)

編集部

TSUNAGOOD編集部です。サイト編集・運営を担当しています。

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