日々気温が上がり、これから迎える「夏本番」。 
学校から汗だくの子どもたちが帰ってきて、「暑すぎる～アイスある？」と毎日のように聞いてきます。 
ほぼ毎日食べるとなると、少しでも身体にいいものを食べてほしいですよね。 
そこで、アイスについて調べてみると、「アイス」と呼ばれるものには４つの種類があることが分かりました。 
また、スーパーやコンビニなど身近で買える身体にいいアイスはどんなものがあるのか、ご紹介したいと思います。 
 
「アイス」の４つの種類 
アイスは、乳成分(乳固形分と乳脂肪分)の量によって次の４種類に分けられます。 

 「アイスミルク」と「ラクトアイス」は植物油脂が使えますが、植物油脂を使った商品は、「アイスクリーム」と名乗ってはいけないそうです。 
この２種類は、乳成分が少ない代わりに植物油脂や、乳化剤や安定剤などの添加物を使ってアイスクリームに近い口当たりのいい食感や、味に近づけているのですね。 
 
アイス４種類の見分け方は、商品の表示ラベルを見るとわかるとか。 
アイス類は種類を区別して販売するために、表示ラベルの一番上に「種類別〇〇」と記載する決まりになっているそうです。 
無添加に近いアイスを買いたければ、「種類別 アイスクリーム」を選ぶといいんですね。 
ここを意識しておくだけでも、植物油脂を使っていない少しでも身体にいいアイスを選ぶことができますね。 
 
植物油脂はなにがよくないの？ 
植物油脂とは、植物の実や種から採取させる油脂のこと。 
アイスミルクとラクトアイスによく使われる植物油脂は、「パーム油」です。 
このパーム油は、「アブラヤシ」という植物から採れる植物油で、年間を通して収穫量が安定しているため、安く手に入れることができます。 
でも、長期間の輸送による酸化を防ぐため、酸化防止剤としてＢＨＡ(ブチルヒドロキシアニソール)という食品添加物が使われているのだとか。 
このＢＨＡは、米国保健福祉省(HHS)が2021年に発表した「発がん性の疑いがある物質リスト」にも載っているので、なるべく避けたいですね。 
また、パーム油の大量生産は、森林破壊の問題も引き起こしています。 
参考： https://www.asahi.com/sdgs/article/15072125 
 

身近で買える無添加アイス 
とはいえ、「種類別 アイスクリーム」が必ずしも無添加というわけではないので、添加物が少しでも気になる方は添加物の表記についてもチェックが必要ですね。 
ここで、スーパーやコンビニなどで買える身近な無添加アイスをご紹介したいと思います。 
 
①ハーゲンダッツ 
リッチミルク・抹茶・ストロベリー・マカダミアナッツ・ラムレーズン・濃厚ミルクティの6種類が無添加でした。他の種類には少し添加物が入っていものもありますが、比較的安全性の高いものが多いようです。 
 
②森永乳業　MOW 3three 
この「 MOW 3three」は完全無添加ですが、生協の共同購入限定の商品です。 
スーパーでよく見かける通常の「MOW」も、「種類別アイスクリーム」で、乳化剤・安定剤が不使用、生クリームも国産のものが使われています。香料が入っているため完全無添加ではありませんが、化学調味料・保存料不使用など安心なアイスクリームです。 
 
③井村屋　あずきバー(氷菓) 
シンプルな原材料で余計なものが入っておらず、あずき本来の味を楽しめると長年根強い人気がある一品。安くて、食べ応えも十分！ 
 
④シャトレーゼ 
▼「しぼりたて牛乳バー」シリーズ 
ミルク・いちご・珈琲の3種類。すべて安定剤・乳化剤・香料・着色料不使用です。 
▼「Chateraise PREMIUM 京都宇治抹茶」 
国産抹茶使用。上品な甘さとほどよい渋みを楽しめる大人な一品です。 
▼無添加　ミルクカップ 
安定剤・乳化剤・香料・着色料不使用。素材そのものの旨味を引き出したミルク味で、幅広い年代で楽しめます。 
 
⑤成城石井アイスクリーム 
ミルク・抹茶・チョコの3種類。成城石井や、ローソンで買うことができます。 
安定剤・乳化剤・香料・着色料不使用。氷砂糖を使っているので後味すっきり♪食後のデザートにぴったりです。 
 
⑥ライフ　阿蘇で育んだジャージー牛乳使用アイス(ビオラル) 
スーパーマーケット「ライフ」のプライベートブランド「BIO-RAL(ビオラル)」のアイスクリーム。 
ミルク・オーガニックチョコ・あまおう苺・宇治抹茶の4種類。 
栄養価の高いジャージー牛乳が使われています。 
 
これからの暑い季節、身体にやさしいアイスを選んで乗り切りましょう！