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スポーツ用品リサイクルの可能性 『もう使えなくなった』がスタート

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スポーツ界ではさまざまな道具が利用されていますが、プレー時の衝撃や摩擦などにより短期間で摩耗し、競技用としては使えなくなってしまうものが多く存在します。

この記事では、使用済みのテニスボールや野球グローブが再利用されることで、資源の有効活用や環境保全に貢献している具体的な取り組みをご紹介します。

SDGsの達成に向けたスポーツ界の積極的なアプローチを、リサイクルの取り組みを通じて一緒に見ていきましょう。

スポーツ用品リサイクルの可能性

テニスボール活用の静音対策

公益社団法人日本プロテニス協会(JPTA)は、社会貢献活動の一環として、使用済みのテニスボールを学校や介護施設などに再利用する「ボールリユース活動」を実施しています。

テニスボールは使用頻度により約2ヶ月ごとに交換される現状があり、使えなくなったボールが新たな価値を持って社会に還元される素晴らしい例となっています。JPTAは、テニス関係者と全国の学校・社会福祉施設などをつなぐマッチングの役割を担っています。

本活動を通じて、これまでに全国の多数の学校や社会福祉施設へ数十万個以上のテニスボールが提供され、現在も継続的な支援が行われています。回収されたボールは教室の机や椅子の脚に取り付けることで騒音を和らげ、より静かで集中しやすい学習環境づくりに役立てられています。

実際に、補聴器を使用するお子様のストレス緩和や、学習効率の向上に貢献しているといった報告も届いています。

ボールの取り付けは受け取った団体や個人が行う必要がありますが、固定方法を工夫すればカッター1つで作業が可能です。実際に加工を行う際は、カッターで安全に十字の切り込みを入れる作業のほか、ボール内部に残っている液体(窒素ガス発生後の食塩水)を拭き取るといった注意点があります。詳しい加工手順や申し込み方法は、JPTA ボールリユース活動公式ページ で確認できます。

なお、ボールの回収や配送にはコストがかかるため、東京都内のある小学校では教頭先生自らが車で約10,000個のボールを集めて回り、校内で有効利用した事例もあります。また介護事業所でも、ボールを活用することで介助負担の軽減につながるなど、地域のテニス関係者との繋がりを含めた多大な社会的効果を生み出しています。

野球グローブの再生とリメイク

「グローブ再生工房Re-Birth」では、使用済み野球グローブの買取、再生、修理、加工、および思い出リメイク事業を展開しています。

具体的なサービスとしては、グローブのデザインリメイク、フルリメイク、硬式対応アップグレード、大切なグローブを記念品に変える思い出リメイク加工などがあります。

グローブのリサイクルや再生は、選手が愛着のある道具を長く使い続けられるだけでなく、貴重な天然資源の有効活用にも貢献します。

さらに、新品同様の状態に再生されたグローブは、新たなプレイヤーへ手頃な価格で引き継がれます。これにより、金銭的な理由で新品の野球用品を揃えるのが難しい少年期の選手などにも、スポーツを楽しめる機会を提供できるという大きなメリットがあります。

スポーツ用品リサイクルに関するQ&A

Q1:個人で使い古したスポーツ用品をリサイクルに出すにはどうすればよいですか?

A:自治体の分別回収に出すほか、スポーツ用品店やメーカーが実施している回収ボックスの利用、または再生・リユース専門の事業者やNPO団体への寄付・買取サービスの活用が可能です。

Q2:不要なテニスボールを学校などに寄付したい場合の注意点は?

A:状態や必要個数、送料の負担ルールが回収団体ごとに異なります。事前に日本プロテニス協会(JPTA)などの受付条件や加工手順(切り込みの入れ方等)を確認してから送付しましょう。

Q3:再生・リメイクされたスポーツ用品は耐久性に問題ありませんか?

A:専門技術を持つ職人によって革の補修や補強、パーツ交換が施されるため、練習用や一般のプレー用として十分な品質と安全性が確保された状態で再利用されています。

本記事でご紹介したテニスボールのリユースについて、世界的な廃棄量の現状や海外のリサイクル事例など、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
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2026年9月 加筆修正

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