マイレビューNo. 1054

良質な睡眠と経済効果

こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えていて記事をUPしています。eSです。

質問です!今より快適で、質の高い睡眠を得るために時間とお金を使っていますか?また、良質な睡眠に対しての優先順位はどのくらいありますでしょうか?

オーストラリアでとてもユニークな取り組みを見つけたので今回は睡眠と健康、そしてその経済効果についてピックアップしていきたいと思います。

「6時間超の睡眠ができれば割引します」タスマニア州のホテル「MACq01」は2024年7月にこんな独創的なプランを導入したようです。このホテルだけに限らず、オーストラリアのホテル業界全体が”良質で快適でスマート”な睡眠を売りにするサービスを展開しています。快適な睡眠環境を目的とした観光は「スリープツーリズム」と呼ばれていて、その市場規模は世界でも約99兆円にもなるといわれています。VUCAと呼ばれる目まぐるしい時代の中で、忙しい日々を過ごす現代人への新たな旅行の目的として注目されています。

そのホテルを詳しく調べてみると、マットレスに設置したモニターでゲストの睡眠状況を確認する仕組みになっていて、6時間を超えて睡眠が続いている場合のみ、1時間ごとに9400円を宿泊料金から割り引きをしてくれるそうです。1泊300豪ドルなので、9時間以上眠ることができればホテル代が無料になる計算です。9月末までの期間限定のキャンペーンのようなものでしたが、このユニークな取り組みに多くの宿泊客が訪れたようです。

快適な睡眠をとることは健康的な生活の基盤となります。日本でも快眠グッズや、こだわりのベットなど多くの会社が”睡眠投資”への市場に参入しています。確かに良質な睡眠は、免疫やホルモン、心血管機能を調整するうえでもとても重要とされています。一日7〜9時間の睡眠が推奨されていますが、夜遅くまでスマートフォンを操作したり、仕事が頭から離れなかったり、現代は学生から成人まで、睡眠障害に悩む人は年々増えているようにも思います。

オーストラリアでは、睡眠健康財団の調べによると、睡眠時間が7〜9時間よりも少ないと答えた人が半数近くにのぼり、2016〜17年にかけて睡眠不足が3000人以上の死亡につながったとの報告も出しています。睡眠不足は高血圧や心臓病などの発症リスクを高め、自動車事故や労働災害にもつながることから、オーストラリアのデロイトトーマツグループによると、睡眠障害は豪経済と社会に年510億豪ドルの損害をもたらしている。と関係づけました。

コロナウイルス禍後に健康志向が世界的に高まる中で、米国や日本でも「睡眠」に着目したサービスを提供する高級ホテルが相次ぐ傾向を見せているようで、世界的なブームとなりそうです。ホテル代が安くなるという浅はかな理由であっても、長い睡眠を取るために”自分の睡眠に着目をする”という動機に大きな期待があると思いました。

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