マンゴーやきのこ菌糸を使ったビーガンレザーが続々登場
この記事では従来の動物由来のレザーに代わる、植物由来の素材でできたレザーをご紹介します。ファッション業界の最新の取り組みを知って、サスティナブルライフの第1歩を始めませんか?
【オランダ】廃棄マンゴーの皮から作るフルーツレザー
2016年にオランダで創業されたFruit Leather Rotterdamでは、捨てられる予定だった果物の皮からフルーツレザーを生産することに成功。本革に引けをとらない美しい発色やエンボス加工などバリエーションも豊富です。裏地には100%オーガニック認定の裏地を使用し、人にも環境にも優しい製品となっています。
【米国】持続可能なビーガンマッシュルームレザー
サウスカロライナを拠点とするMycoWorks社では、温室効果ガスを排出しない「マシュルーム」を素材とするレザーを開発。きのこの根本を構成する根の部分の繊維である菌糸体を使って、植物の廃棄物を新素材に変える技術で本皮そっくりのレザーを作り出します。
MycoWorksによると、同じサイズの牛革を作るのに、牛の飼育には3年かかるが菌糸体であれば2週間程で成長します。飼育にかかる膨大な資源や温室効果ガス排出の心配もありません。
さらに生育環境を変えることで、希少価値の高いカーフスキンからワニ皮のような素材を作り出すことが可能だそう。動物から決して得られない皮素材を生み出せると、大きな期待が寄せられています。
じつに1足のレザー製シューズを生産するには15kgの二酸化炭素を排出しますが、きのこレザーならカーボンニュートラルで生産可能です。環境保全や動物福祉、 サーキュラーエコノミーの観点からも、こうした製品への関心が高まりつつあります。
コスト優位性からも既存の牛革との競争からも勝機は十分だそうで、動物の命を殺めることなくおしゃれを楽しめる時代が本格到来したようです。
画像出典:FRUITLEATHER ROTTERUDAM https://fruitleather.nl/
画像出典:Mycoworks https://www.mycoworks.com/this-beautiful-carbon-neutral-leather-is-grown-from-mushrooms
【参照リンク】
https://vegnews.com/2022/1/south-carolina-sustainable-vegan-mushroom-leather