SDGsの先駆者、アウトドアブランド・パタゴニアの取り組み。
パタゴニアと聞くと、アウトドアブランドのイメージが強いかと思います。
しかし、パタゴニアはただアウトドア製品を販売するのではなく、「地球を救うこと」にコミットして事業を展開する企業です。
パタゴニアは、SDGs(持続可能な開発目標)に関心を持ち、いくつかの目標に対して取り組んで
います。以下に、パタゴニアのSDGsへの取り組みの一部を紹介します。
持続可能な消費と生産の促進(SDG 12)
パタゴニアは、持続可能な製品の提供を通じて、消費者に対して環境に配慮した選択肢を提供し
ています。
パタゴニアの製品は、94%がリサイクル原料で作られており、この数字は、アパレル業界ではか
なり高い数値です。
また、修理サービスを提供し、製品の寿命を延ばすことで廃棄物削減にも取り組んでいます。
実際にパタゴニアでは、ユーザーの購買を削減するためにリペアセンターを設立し、ユーザーが
衣類を少しでも長く使うためのリペアサービスを展開しています。
2020年度には10万1,706点の衣類の修理を行ったとのことです。
効果としては、衣類の寿命をわずか9ヶ月間延ばすだけで、炭素排出・水の使用のフットプリント
は20〜30%削減できるのだそう。
通常の企業なら消費を増やして利益を上げることを重要視するところですが、地球を守ることに
コミットしているパタゴニアでは消費を減らすための取り組みを大切にしています。
気候変動対策(SDG 13)
パタゴニアは、自社のビジネス活動において温室効果ガスの排出削減に取り組んでいます。再
生エネルギーの利用やエネルギー効率の改善、持続可能な供給チェーンの確立などを通じて、
気候変動への対策を推進しています。
海洋資源の保全(SDG 14)
パタゴニアは、海洋の保護や海洋資源の持続可能な管理に取り組んでいます。
例えば、サーフウェアの製造において、持続可能な素材の使用や海洋生態系への悪影響を最小
限に抑えるための措置を行っています。
また、Patagonia Provisions(パタゴニア・プロビジョンズ)という、食品を通して地球をより自然豊
かで栄養に満ち溢れた場所にすることにコミットした取り組みも行われています。
地上の生物多様性の保護(SDG 15)
パタゴニアは、自然保護団体や地元コミュニティと協力し、自然環境の保護や生物多様性の維持
に取り組んでいます。
また、持続可能な農業プラクティスの推進や森林保護にも力を入れています。
まとめ
パタゴニアは、自社のビジネスモデルを通じて環境保護や社会的な課題への取り組みを示して
います。持続可能な開発目標の達成に向けた取り組みを積極的に行うことで、より良い未来を実
現するための貢献をしています。