フランス、レシートの自動印刷を廃止
買い物をすると当然のようにレジでもらうレシート。
家計簿などの記録のために受け取る人もいますが、多くのレシートがその場で捨てられているのも目立ちます。
レジ横などにゴミとして溜まっていく大量のレシートは、「単なる紙の切れ端」と言えないくらい環境問題の一つとなっています。
レシートで使用される感熱紙はリサイクルが困難。印刷されてものの数秒で捨てられていくことは、紙資源の大きな無駄遣いです。
こうした中、フランスではある法律が定められました。
2023年8月1日から、AGEC法(循環型経済のための廃棄物対策法)に基づいて、フランス全国の小売店や飲食店でのレシート発行が原則廃止となりました。
※客側がその場でレシート発行を依頼したり、家電製品などの保証手続きにレシートが必要な場合は除きます。
フランスでは施行される1年以上前から、多くの小売店やレストランで試験的に導入されていました。
支払い時に、レシートが要るか要らないかを訊かれ、必要なら今までのように印刷してもらうか、お店によってはデジタルレシートとしてSMSやメールで受け取る方法を選ぶことができます。
日本でもキャッシュレス化が進み、多様な店舗でさまざまな電子決済サービスが導入されている背景で、デジタルレシート(スマートレシート)は今後普及が見込まれています。
参考:スマートレシート:使えるお店
どんなお店でも、支払うたびに当たり前に渡されるレシート。
見落としがちですが、その量は毎日と考えるとかなりのものです。
このフランスに倣った自動印刷廃止化やデジタルレシートの導入は、普及拡大するべき取り組みであるといえます。
わたしたちも責任ある消費者として、スマートレシートを導入するお店を積極的に利用することなどから始めてみましょう。