天ぷら廃油どうしていますか?
今日は、天ぷら廃油の処分方法について考えましょう。
うまく保存すれば、揚げ物が3~4回はできるようですが、大量の油が残りますね。最後にはどうしていますか。
水道に流すのは絶対にNGです。下水道管の汚れや詰まりが起こり、悪臭を放つことにもなります。
下水道設備の整ってない地域では河川を汚し海洋汚染にまで繋がります。
昔は、炒め物に使用し、残さず使い切っていたそうですが、最近は、油吸い取り紙とか凝固剤等が市販されていますので利用している人も多いかと思います。
家族の多いころ私もよく揚げ物をしていました。炒め物に使いましたがそんなにたくさん使えるものではありませんので、牛乳パックにくしゃくしゃの新聞紙を詰めその中に流し込み、吸わせて燃えるごみとして出していました。
苛性ソーダを買ってきて石鹸作りをしていた時期もあります。子どもの靴や泥汚れのひどい園服などにはもってこいでした。少々臭いはするけれど、汚れ落ちは抜群でした。界面活性剤の入っていない環境にやさしい石鹸です。
自治体で回収しているところもあります。
もうずいぶん前の話ですが、隣の市では、なんと天ぷら廃油を回収して市の車を走らせている、という話を聞きました。
車はガソリンや軽油、つまり化石燃料である石油で走るものとの認識でしたので、びっくりでした。
確かに『油』ですが、あまりにイメージが違い、まさか?という思いでしたが。
不純物を取り除けばディーゼル燃料として使用できるのです。
車を走らせれば、ガソリンと同じようにCO₂を出すのだから環境にいいとは考えにくい、と思いますよね。
でも違うのです。天ぷら油は、菜種、大豆、綿実などを絞って作ります。
それら植物は生育過程でCO₂を取り入れ養分を生成しO₂を出す光合成を行います。
そのCO₂を出すのだから結果として、CO₂は増えない、ということです。
ただ栽培過程で、スプリンクラーやトラクターの使用や肥料等の製造によってCO₂が排出されることは否めませんが、天ぷら廃油そのものは真に持続可能なクリーンなエネルギーなのです。
今検索すると、大分県国東市、そして佐賀市、新居浜市、京都市、千葉市などの取り組みが紹介されています。あなたの街でも行われているかもしれません。是非調べて協力しましょう。まだ取り組まれていないならば行政に働きかけるといいかもしれません。
天ぷら廃油を廃油として焼却処分する前に、もう一度持続可能なエネルギーとして役立てられるといいですね。