エシカル消費とバイコット
少し聞き慣れない言葉ですが「バイコット(購買応援運動)」を知っていますか?
この「バイコット」とは、購入する(BUY)とボイコット(反発運動)を組み合わせた造語で、商品やサービスを購入することにより社会的な意思表示をし、地球環境や社会貢献しようという運動のことです。
エシカルな消費行動が多様化しつつある中で、近年は、フェアトレード商品購入をはじめとして日本でも注目が高まっています。
自らの消費行動を通じて社会に貢献するという考えであり、搾取なき生産や環境負荷の低減などから好ましい企業がある場合に、その企業の商品を積極的に買うことで支持を表明する取り組みです。
最近だとイスラエル・パレスチナ問題や、宗教にまつわる人権問題と企業の関連性の注目度は高くなっていて、SNSの普及によってこのバイコット運動が大きく広がっています。
また、商品を一切買わないことで企業への不支持を示す「ボイコット」も同時に行われています。
「〇〇企業は〜側を支援している」、「〇〇グループは〜を非難している」など、そのような実態が明るみになり、それが世界中のあらゆる人に伝わり、バイコット/ボイコットの両方が始まります。
「買い物をすることで社会を変える」といったこれらの運動は、政治的消費行動とも呼ばれています。
わたしたちが日常生活でできるアクションとして、社会的責任を果たしている企業で買い物をすること、社会的に問題のある行動をする企業へ不買運動をするなど、社会に自らの意思表示ができる1つとなっています。
「エシカル」という言葉は環境配慮に関心が集まりがちですが、このような社会問題にかかわっている企業を気にしながら、イチ消費者として行動することも大事です。
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