マイレビューNo. 721

貧困の背景|金融教育の不足も原因

先日、地域で行われていた金融セミナーに参加してきました。

「金融セミナーって難しそう」
「働いているから心配ない」
「自分は貯蓄があるから大丈夫」

私の周りには、このような声が聞こえていて、あまりお金に関する知識を広げようという人は少ないです。
しかし、貧困状況下にすでにいる人、健康不調などにより生活が難航、思いがけない怪我で収入が低迷などの問題は、突如として訪れます。
そんな時に「知識」を持っているかいないかで、将来の人生は大きく変わります。

海外と日本の違い

私自身は、FPの資格を持ったり、ライフプランニングをして毎年の収支の見直しを図ったりするなど、自分の身は自分で守るという意識を持って動いています。
ですが、冒頭にも述べたように「今」が大丈夫だったり、「今」が安心など、「いざ!」というときの備えを持とうとする人がとても少なく感じていました。
セミナーで講師の方も「海外と比べると、日本は金融リテラシーが低い」とおっしゃっていました。
しかし、2022年の高校生の授業に金融経済教育がもりこまれてきたように、少しずつですが金融の重要性が広がってきてはいます!

日本は、戦争や飢え、差別などを感じることが少なく、多くの人が平和ボケに陥りやすい環境です。(平和なのはいいことなのですが)
一方で、危機感がなく目の前の安心安全なところから動かず、周りを広く見る事が苦手です。
世界に目を向けると、いろんなことが繋がります。
日本も海外の影響で大きく変動します。
ガソリンが高くなったり、電気代が高くなったり、物価が上がったりしたことを覚えていませんか?

この影響がどうして起こったのか、今後どうなって自分たちの生活に繋がっていくのかを理解する必要があります。

お金の使い方

日本人が大好きな、たんす貯金。
私も好きでした。

ですが「日本円」の価値について調べると、「もしかしたら日本円が紙屑になるかもしれない」という可能性も0ではなない。
そうなった時に、貯金以外にやるべき行動は何か?

海外では、子供の頃から金融教育が行われているそうです。
「お金を運用して、お金に働いてもらう」

お金を上手に使い、自分の人生を豊かにする重要性を身につけています。
日本では、まだお金に対しての捉え方が古いです。

・お金は卑しい
・金持ちはずるい
・お金の話をするのはタブー

そしてお金の必要金額は、それぞれ立場によって異なります。
一人暮らし・夫婦だけ・子供がいる家庭では、収入も支出も変わりますよね。

ですが、お金の使い方を学ばずして、社会に出てからどうお金を管理して良いかなんて、自己流でしか分かりません。
それにより、貧困層が生まれたり、ギャンブルによる投機に走ったり、詐欺や金融トラブルに巻き込まれるなどの事件に繋がります。

沖縄では、詐欺に合う人が多いと聞いたことがあります。
これは、金融教育がない状態で社会にでて、上手い話にのってしまう背景があるからだそうです。

資産形成のためにできること

働いてお金を稼いで、生活に使う。
とてもシンプルな流れですが、これでは一生働き続けないとお金が生み出されませんね。

・怪我をして急に働けなくなった
・会社が倒産した
・家族の介護で働きに行けなくなった

収入が絶たれても生活するための支出はでますので、こうなった時に備えが事前に必要です。

セミナーでは、ライフイベントによってお金の使い方が変わることや、NISAやiDeCoの活用、そして正しい投資による資金形成の重要性を伝えてくれました。

また、専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談することのメリットや、家計の見直しのポイントについても触れられました。

正しいお金の知識があれば、投機やギャンブルから距離を置けるし、将来を見据えた資産形成を行うことができるようになり、持続可能な豊かな生活を築くことに繋がります!

しかし、資産形成は時間を味方につけて取り組むことになり、余剰金でできる範囲内から始めることです。
いきなり全財産を資産形成につぎ込んでしまっては、手元に残る預金が無くなるからです。

重要なのは、まず支出を見直し無駄なお金を無くすことから見直してみる。
そのあと、余った余剰金で資産形成を行う流れが一番だと講師の方も伝えています。

知識は貧困を救う

小規模な金融セミナーでしたが、改めて重要な話を聞けたと感じました。
知識があれば、お金の使い方が変わり、将来に備えられることを理解することができるため、貧困の連鎖を止める手助けになります。
金融教育を通じて、多くの人が貧困の連鎖を断ち切り、世界にも負けない日本の力を伝えていきたいです。

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