「水がなんかおいしいね」竹炭のすすめ
久しぶりに帰ってきた娘が玄関に入るなり、「水、水、水ちょうだい!」と。1杯入れてあげると、ごくごく飲み干し、「なんか、おいしいね、これ、どこの水?」と味の違いに気づいたようです。竹炭を入れたポットを見せると、さすがにびっくりした表情で、「え、何?炭?」「ただの炭ではないよ、竹炭!」「ご飯に入れて炊いてもおいしくなるよ。あきたこまちがコシヒカリになるよ」というと嘘だろう、みたいな顔をしていましたが、その夜おいしそうにご飯をほおばっていました。
炭といえば備長炭!といわれるほどにバーベキュー用などの燃料の木炭を想像しますが、竹炭は違うのです。燃料としては不向きで、燃料以外の用途、つまり生活補助機能が非常に優れています。
多孔質であることがいちばんの特徴なのですが、これは、根から水分や養分を吸い上げる役目を持つ、仮道管が炭化するときにさらに小さくなってできたものです。ですから、ストローを束ねたような構造になっているためすべての孔が外に続いています。そして超がつくほどの微細孔になっていますので、その表面積は1gあたり、炭化温度の違いで2m2からなんと700m2ほどにもなるそうです。この微細孔の中に水分やさまざまな臭いの元を吸着したり、排出したりする性質をもちますので浄水効果、遠赤効果、消臭・脱臭効果、抗菌抑制効果、調湿・カビ予防効果、また、有害物質除去効果・シックハウス対策、防虫・鮮度を保つ効果などもあるそうです。
玄関やリビングにインテリアとして置いてもいいし、靴箱の中の、脱臭、カビ除けとして入れておくと効果を実感できますよ。竹炭は、マイナスイオンを発生するので、健康効果もあります。
竹炭石鹸もあります。微細な粒子が皮脂や汚れ、古い角質などを吸着除去してくれますので、美肌効果もあります。高価なクレンジングやウオッシュはなくてもしっとりしますよ。
カリウムやナトリウムなどミネラルを多く含んでいるので、粉砕して農地に撒いて土壌改良に取り組んでいる地域もあり、おいしい野菜を生産しているそうです。
それからなんと食用にもなるのです。竹炭パウダーとして売られていますが、すでに色々なお菓子に加工され市販されています。口の中がざらざらしそうですが、小麦粉状態ですので大丈夫です。おいしく食べられます。
真っ黒な竹炭ですが、もとは緑の竹、もっと前は、そう筍ですね。食べても大丈夫なのです。それが私たちの体や生活を守ってくれるのです。竹炭パワーは、素晴らしきSDGsです。