マイピックアップNo. 97

夫婦同姓って日本だけ?苦労する女性たち

現在日本では、夫婦同姓が当たり前ですが実はこの制度、海外の先進国にはなく「日本だけ」って知っていましたか?

夫婦別姓の国、海外では?

結婚した夫婦はどちらの姓を名乗るか選ばなければいけないという日本の制度は実は世界的には珍しいのです。

これは私も知りませんでした。多くの方は、海外も当たり前に夫婦同姓だと思っている方が多いのではないでしょうか。

選択的夫婦別姓が認められている主な国として、アメリカ・イギリス・オーストラリアなどがあります。

フランスや韓国、中国などは「原則別姓」です。タイやイタリアやトルコは夫婦の姓を合わせる「結合姓」を認めています。

日本でも、漫才コンビ名のように名字を重ねる結合性を検討してみるのもいいのかもしれませんね。

「田中山内 みゆき」などというように、二つ合体しても面白いと思います。結合姓は長くて、覚える方は大変かもしれませんが、職場では通称名として「山内 みゆき」で進めるとかでもいいと思うのです。

読んで欲しい名称で名刺を作ってもいいですよね。

こう言った安直なアイデアですが、こういった1人1人の意見が未来を作ると私は思っていますし、そんな日本になればものすごく明るい気がするんです。

1人1人が行きやすい国ってそういうことではないでしょうか。

女性は自分の生まれ育った名字には愛着があったり、この名字を絶やしたくないという方も多いです。

実際、私の先輩も名字を自分で終わらせたくないという思いがあり、事実婚を選択している女性もいます。

2015年には夫婦別姓を認めない民法の規定が違憲だと主張する5人の女性が、法改正を怠ったとして国に対し計600万円の損害賠償を求めた裁判がありました。

裁判長は「夫婦同姓は社会に定着していて、家族の呼称を1つに定めることには合理性が認められる。夫か妻の姓を選択できるため女性差別とはいえず、氏を改めるものが不利益をこうむることは否定できないが、通称(旧姓)の使用が広まっており緩和されている」として上告を棄却しました。

「自分の名前を大切にしたい」「歴史を守りたい」という女性のその一途な思いは現在無視されているのが日本の法律です。

海外に目を向けて初めて、こういう日本の「変わろうとしない」古い考えが目につきます。

名前を決める決定権

さらに、私の住む地域では、夫の姓を名乗るだけでなく、男の子が生まれたら夫の名前も一文字引き継ぐのが当たり前の風習があります。

例えば、夫の名前は雅治、夫の父は雅和、祖父は雅男。というようにです。なので、女性が自分の息子にはずっとつけたい名前があると思っていてもそれは叶わないに等しいです。

実際、私がそうでした。

命をかけてお腹を痛めて産んだ、可愛い息子の名前を人生で一番呼ぶのはきっと母親に違いありません。

女性にとって「自分の子供が生まれたらなんて名前にしようかな?」と想像して、考えることはとてもワクワクすることなのです。子供や学生の頃、そんな未来の会話を楽しんでいました。

月に数回しか会わない義理の両親や、ほとんど会ったことのない遠い夫の親戚のために、我が子の名前を決めるのではありません。

それなのに、どうして我が子の名前を、私たち女性は自由に決める決定権がないのか。

それに意見するのは「悪い嫁だ」とレッテルを貼られてしまうし、この習慣は当たり前でこれが「家族になるということ」と喜んで受け入れる女性もいます。

感じ方はそれぞれですが、私にとっては辛い「名前問題」でした。

実際、結婚前の夫は「名前は好きにしてもいいよ」と言っていたけど、いざとなると「名前を一文字つけてくれないか」と申し訳なさそうに言っていました。

女性の意見を家族や親族に相談するのは、格好悪いのです。

もちろん、今は息子の名前は気に入っていて、毎日愛情込めて名前を呼んでいます。

私の住む地域は、ほとんど似たような名前が多く、それは当たり前で珍しいことではありません。

あなたの住む街は、名前問題ってありますか?

関連商品紹介【AD】


夫婦同姓・別姓を選べる社会へ
Yahooショッピングで見る

 

商品画像
「日本のふしぎな夫婦同姓 社会学者、妻の姓を選ぶ (PHP新書) 新書 – 2021/12/15 中井 治郎 (著) 」
Amazonで見る

    スポンサーリンク
    この記事はいかがでしたか?よければ「Good」してください。
    6+
    あなたのコメントが役立ちます!コメント募集中!
    0 件のコメント
    Inline Feedbacks
    View all comments