ダイベストメントとは?自分のお金が環境破壊に使われないために
わたしたちが銀行に預けているお金が、環境や社会に大きな影響を与えていることを知っていますか?
気候変動への関心の高まりを背景に、世界では「ダイベストメント運動」が活発になっています。
ダイベストメントとは?
ダイベストメント(divestment)とは、インベストメント(investment=投資)の反対語です。
株や債券、投資信託を手放したり、銀行預金口座から資金を引きあげることを意味します。
ダイベストメントを行う理由の一つとして銀行は、わたしたちの預金口座を資金として、地球温暖化を悪化させる化石燃料や、原発関連企業にお金を貸し出したり投資していることが挙げられます。
国際環境NGOである350.org Japanなどの調査報告書によると、2019年〜2021年10月にかけて石炭産業への融資総額の多いワースト3を、中国やアメリカをおさえて日本のメガバンクが独占していることがわかりました。
1.みずほフィナンシャルグループ:約336億米ドル(約3.8兆円)
2.三菱UFJフィナンシャル・グループ:約231億米ドル(約2.6兆円)
3.三井住友フィナンシャルグループ:約204億米ドル(約2.3兆円)
個人でできるダイベストメントアクション
前述した報告や、ESG投資を背景にダイベストメントを意識する投資家や顧客は増えています。
銀行口座に預けているお金が莫大でなくても、銀行への投資の一部になっています。
そうすると、私たちも間接的に環境悪化を引き起こす化石燃料ビジネスを支援していることになり得ます。
そこで私たちはまず、自分のメインバンクや利用する金融機関がどのような事業に投融資しているのかを知ることが必要です。そして、化石燃料ビジネスに投融資しているなど、ESG(環境・社会・ガバナンス)に配慮していない銀行だとわかったなら、預け先をクリーンな銀行に乗りかえることが、わたしたちにできる大きなアクションのひとつです。
350.org japanでは、化石燃料・原発事業に投融資が確認されていない金融機関「クールバンク」を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
地球にやさしいCOOL BANKはこちら | 350 Action
ダイベストメントは、個人でもできる大きなアクションです。利用する銀行や金融機関の見直しをまずは始めてみましょう。