マイアクションNo. 488

切り花の輸入は環境に影響を与えるの?

イギリスからお届けします、ukihaddyです。  

イギリスでは、売られている花のほとんどは海外から輸入されたものだそうです。 実は、切り花の輸入には、地球の環境や人の労働環境に関連するいくつかの問題が存在します。 

まずは、輸送に伴う二酸化炭素排出です。 切り花は新鮮さを保つために迅速に輸送される必要があります。長距離輸送には航空輸送が主に使用され、航空機の排出するCO2は地球温暖化の原因のひとつです。 

 つぎに、水資源の使用と土壌の損失です。切り花の生産には大量の水が必要です。特に乾燥地域での切り花栽培では、水資源の消費が問題となる場合があります。また、大規模な切り花農園の開発により、土壌の品質や生態系が損なわれることもあります。 

 そして、使用される農薬と化学物質についてです。切り花の生産には農薬や化学物質が頻繁に使用されます。これらの物質は、農作業者の健康への悪影響や農地の生態系への悪影響を引き起こす可能性があります。また、これらの物質は輸送や廃棄処理時にも環境へ影響を及ぼすことがあります。 

 加えて、労働条件と人権問題です。切り花の生産には労働者が必要であり、労働条件や人権問題が存在することがあります。一部の切り花生産地では、労働者の賃金や労働時間、労働安全基準が適切に確保されていない場合があります。 

 これらの問題に対処するために、持続可能な切り花の生産と輸送を促進する取り組みが行われています。例えば、持続可能な農法の導入、省エネルギー輸送手段の利用、労働条件の改善などが試みられています。また、消費者側でも、環境や労働条件に配慮した切り花の選択やフェアトレード製品の支持など、意識的な消費が重要です。 

 日本では、イギリスに比べると花の輸入が少ないそうです。イギリスでも、最近ではよくスーパーマーケットでも国産の花が売られるようになりました。 国内で生産された花は香りもよく、移り行く季節を感じることができます。私もできるだけ国産の花を買うようにしています。 

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