昆虫食が食糧難を救う!?
昆虫食とは、昆虫の幼虫や成虫、さなぎを加工した食品を言います。
とても栄養価が高く、成長のサイクルも早いため、将来の食糧難の解決策として注目されているんです。他にどんなメリットがあるのか調べてみました。
メリット
昆虫食のメリットには、環境的なメリットと産業へのメリットがあります。
【環境的なメリット】
- 牛を育てるよりも飼料と水の量が少なく済む
- 地球温暖化を抑制できる
- 昆虫は雑食なため廃棄される食材を餌にでき、食品ロス問題の解決にもつながる
- 加工することで新たなタンパク質を作り出せる
【産業へのメリット】
- 低コストで採取や養殖をはじめられる
- 発展途上国でも起業しやすく就労の場を増やせる
- 成長から出荷までのサイクルが早いため、通常よりも早く収入が得られる
- 肉類と比べ低コストで流通できる
- 粉末やペーストに加工しやすく商品開発に期待できる
コオロギの栄養素
昆虫食として最も注目されているのがコオロギです。コオロギの栄養素は以下の通りです。
- タンパク質
- 亜鉛
- 鉄分
- カルシウム
- マグネシウム
- ビタミン
- オメガ3
コオロギは昆虫の中でも育てやすく、優れた栄養素と味が認められています。食物繊維も多く含み、エビのような風味がすると言われています。
従来のプロテイン商品よりタンパク質が豊富で、美容成分も含まれているので次世代のプロテイン商品としても注目されているんですよ。
※追記
2018年には内閣府がコオロギ食について注意喚起していたこともあり、
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu05010960149
(食品安全委員会/欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としてのヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus)についてリスクプロファイルを公表)
安全性について疑問視する声もあります。
コオロギ粉末給食を出した学校には苦情が寄せられており、情報精査の必要性があります。
昆虫食の注意点
- 必ず加熱する
- 昆虫は腐敗しやすく、死んだ虫を拾って調理しない
- 甲殻類アレルギーを起こすので食物アレルギーのある人は食べない
- 自分で捕って食べない
加熱処理したとしても体内に有害な物質が残っている可能性がある
必ず衛生管理され食べても害のない、販売されている昆虫食を食べるのがおすすめです。
まとめ
昆虫食が普及すると、環境的なメリットや産業へのメリットがあります。しかし、自分で捕まえて調理するのは危険が多いと言えます。
2023年3月現在、コオロギの昆虫食をネットで購入できるか調べたところ、15gで1,000円以上と高額なことがわかりました。
私たち日本人にとって、まだまだ馴染みの少ない昆虫食ですが、食糧難と食品ロス解決、そして環境を守る食として期待したいと思います。