LUSHが25年以上貫く、エシカルな取り組み
世界各国の企業がSDGsを意識する中で、そのはるか前、1995年からイギリス発のハンドメイド化粧品メーカー「LUSH(ラッシュ)」は、環境問題やリサイクルに熱心に取り組んでいます。
では、LUSHのエシカルでサステナブルな取り組みや商品をいくつか見てみましょう。
チャリティポット
SDGsが登場する前である、2007年に発売開始した「チャリティポット」。
この商品は消費税を除く売上の全額を、人権擁護・人道支援・復興支援、動物の権利擁護、環境保護に取り組む「草の根団体」に寄付しているということ。その各支援先がSDGsと結び付くような取り組みを行っていることもあるので、結果的にラッシュも結びつきます。
ネイキッドパッケージ
今、世界中でプラスチックごみが深刻な問題になっていますが、LUSHの考え方は、プラスチックだけでなく、ゴミになってしまう「パッケージ」そのものをなるべく排除しよう!というものです。
店舗を訪れたことがある方ならピンとくると思います、LUSHの代表商品のバスボムや石鹸はパッケージに入れられず、店頭に並べられていますよね。あれがネイキッドなパッケージです。
液体などのネイキッド化が難しい商品は、プラスチックではない100%リサイクル材の容器が使われ、循環型の容器返却プログラムも行われています。
シャンプーバー
エシカルな選択肢として注目が集まる「シャンプーバー(固形シャンプー)」ですが、LUSHは1998年からすでに製造販売しています。
濃縮された天然の原材料とエッセンシャルオイルが詰まっていて、小さなその1個はなんとシャンプーボトルの3本に相当します!水を一切含まないので、合成保存料のパラベンが不要、容器フリーなので髪にも地球にも優しいんです。
NO!アニマルテスト
LUSHは創業以来、いかなる動物実験を行わないことを約束しています。
ヴィーガン対応でもあり、動物由来のものが含まれる材料を使用しておらず、サプライヤーが他の商品を動物実験している、または動物実験を委託している場合でも、取引は一切行わないということ。使用する顧客の安全は重要だけど、それは動物実験をせずとも、確証されると表明しています。
従業員に公平な給与と意見の尊重
2017年に「従業員共益信託」が設立されたことで、従業員が株式の一部を所有する企業となりました。世界中のLUSHで働く従業員の意見が無視されず、重要な決定に必要な変更事項の裏にある問題が従業員にちゃんと説明され、全員の意見を考慮した上でリーダーたちが決断をすることができるようになっています。
また、LUSHで働く従業員に対して、すべての国や地域で政府が定める最低賃金水準や条件を超える賃金の支払いを約束しているということです。
LUSHには創業当初から、SDGsのターゲットを意識して商品を作ろうという理念もなく、そのために商品を作っているわけではありません。
「地球をよりみずみずしく、豊かな状態で次世代に残すためにあらゆる企業活動」という信念に基づいた行動を取っているだけであって、そういうものに縛られることもありません。
きっと時代の方がLUSHに追いついたとも言えるでしょう。
参照:ラッシュへようこそ! – We Are Lush — Japan
Our Values – We are Lush