【サスティナブルバッグ4選】環境に配慮したアップサイクル商品を紹介
便利な日用品に囲まれた日常で、すぐに物を買い足したり、買い替えたりできる現在。
日々新しい商品が生み出されている豊かな生活は、当たり前になっています。
しかし、消費が激しいということは、その分ゴミの量もたくさん増えてしまうということです。
特に、プラスチックで作られた商品は、一度使ったり壊れたりしてしまったら、リサイクルが難しいもの。
また、食品からでる廃棄物も、見方を変えたら大量のゴミとして問題になっています。
こうした中、さまざまな企業がアップサイクル商品を開発しています!
今回は、アップサイクルして作られたサスティナブル商品の中からバッグを作っているメーカーを4つご紹介いたします。
アップサイクルとは?環境に配慮した新しい方法
本来、捨てられるはずの廃棄物。
それらを、新しいアイデアやデザインといった付加価値をつけて、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせることをアップサイクルといいます。
アップサイクルは、そのままの形をなるべく生かした製品作りをするので、余分なエネルギーや工程がいりません。つまり、地球への負荷を抑えることができる方法です。
また、アップサイクルは再利用のリユースとも違い、別の製品として生まれ変わらせることで、その寿命を長く引き延ばすことができる可能性があるまさにサスティナブルな方法として注目を浴びています。
①りんごの廃棄物を活かした、LOVST TOKYOのバッグ
出典:LOVST TOKYO
大量生産により安定した供給がされても、どこかに破棄される部分がでてしまうものです。
実際に、りんごの産地であるイタリア北部の果樹園では、りんごの廃棄や一部投棄が5万トン以上にも及び問題になっていたそうです。
そこで、LOVST TOKYOはりんごジュースの生産工場からでる食品廃棄物を解決するため、廃棄されていたりんごの絞りかすを、合成レザーの原料の一部としてアップサイクルさせたバッグを作っています。
本来ヴィーガンレザーは、100%石油由来。しかしアップルレザーは、天然成分を含有することで石油系樹脂の含有率を減らして作られています。そのため、バッグを作る生産される時や、廃棄される時の二酸化炭素排出を減らすことができるのです!
LOVST TOKYOのバッグは軽量で、撥水性にも優れており、実用性も高く注目も浴びています!
公式サイト:LOVST TOKYO
②サボテンから生まれる、なめらかなCACTUS TOKYOバッグ
出典:CACTUS TOKYO
CACTUS TOKYOのバッグは、サボテンを使ったアップサイクルバッグです!
サボテンがバッグになるという発想も面白いですが、少量の水があれば生育するサボテンは水を大幅に削減できる理にかなった植物なんですね。
原料はサボテン20%、植物性を中心とするポリウレタン80%で構成されており、65%以上が植物由来の素材でできています。
サボテンレザーの特徴は、本革のような柔らかくなめらかな手触り、そして高級感のある見た目です!
また裏地にも、使用済みのペットボトルや衣料品、繊維くずを原料としたリサイクルポリエステルを100%使用しています。
水分を弾き、汚れやシミが付きにくく、擦り傷にも強いサボテンレザーは、大切に使えば10年はもつと言われているほど丈夫です!
公式サイト:CACTUS TOKYO
③使い捨ての傘が新たな製品に!PLASTICITYのバッグ
出典:PLASTICITY
ビニール傘の廃棄は、日本だけで年間8,000万本と驚くべき量です!
突然の雨で、すぐに安く買えるビニール傘はとても便利ですが、それゆえに大切に使う人が少ないように感じます。
ビニール傘は分解のしにくい構造のため、リサイクルが難しい製品の一つ。なので、多くの傘は埋め立て処理や焼却処分されているのが現状となっています。
PLASTICITYのバッグは、リサイクルが難しい傘を使い、製造方法にも環境負荷をかけず、傘の素材が持つ「防水性」や「汚れに強い」などの特性を活かしたバッグになっています。
「10年後になくなるべきブランド」を宣言し、プラスチックによる環境問題が近い将来に解決されるという思いを込めているすばらしい企業です!
今後を見据えた取り組みに、胸を打たれます!
公式サイト:PLASTICITY
④海洋廃棄プラスチックを使ったGOTBAGのバッグ
GOTBAGは、ドイツ・マインツ発のリサイクルバッグブランドです。
海洋廃棄プラスチック問題は、年間800万トンもあると言われています。重さにして、ジェット機5万機分!!
広い海に漂うプラスチックを見ると、とても悲しい気持ちになりますね。
GOTBAGのバッグは、その海洋廃棄プラスチックの回収とリサイクルして新たに商品として、綺麗な海を残すために活動しています!
また製品を作るだけでなく、インドネシアで組織を作り、雇用や地域活性活動も行っています。 バック一つ生産するために、海から回収されたプラスチック約3.5kgがリサイクルされています。
環境にも優しいコーティング加工を施しているため、耐水性の高い仕上がりです。使い勝手も良いので通勤や通学など日常使いにもおすすめ!
公式サイト:GOTBAG
まとめ
リサイクルは、ほとんどの人が知っている言葉でしょう。
もちろんリサイクルもとても大切な取り組みですが、素材を分解したりエネルギーを使うなど、環境負荷も大きいです。
しかしアップサイクルは、素材そのものを活かし新たな製品へと生まれ変わるので、再利用よりも物の寿命が伸びるだけでなく、環境の負荷も少なく作ることができます!
つまり、今まさに求められている製造方法であり、環境問題に目を向けた取り組みであることが分かるでしょう!
ぜひ、このような企業を応援したり、製品を購入して物を大切にする世界になっていってほしいですね。