技術革新が照らす未来と希望
みなさんこんにちは。
SDGsを経済の観点から捉えた記事を主にUPしています。eSです。
DXの発展と共に技術革新も進みioTの連動も相まってこれからの私たちの生活も驚くほど変わっていくと予想されています。0から1を作り出すその発想力や形にできる技術力には頭が下がる思いです。
身体を次第に動かせなくなる難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)
をみなさまはご存知でしょうか?日本における患者数は約1万人とさており、やや男性に多い傾向にあります。中年以降に発症することがほとんどで、特に60~70歳代に多くみられます。
症状としては筋力の低下が主になります。しかし筋肉の病気というわけではなく、筋肉を動かしている脳や脊髄(せきずい)の神経いわゆる運動ニューロンがダメージを受けることで発症する病です。
脳から筋肉に指令が伝わらなくなる病気で、手足や喉、舌の筋肉や呼吸筋が徐々にやせていきます。
筋肉がやせるということはと 体を上手く動かすことができなくなり、呼吸筋が弱まると呼吸困難に陥り人工呼吸器が必要となります。現在では筋萎縮性側索硬化症の根本的な治療法はなく、症状に応じた適切な処置が行われます。
ピーターモーガンさんはALSで余命2年と宣告されてからAIと融合させ、自分自身をサイボーグ化することを決断した方です。
暗転した運命に対して果敢に立ち向かっていたピーターさん。大きな武器は最先端のテクノロジーです。病で衰えゆく肉体の機能を人工知能(AI)とロボット技術で補う人類初のサイボーグ、「ピーター2.0」をつくっていったのです。
声を失う前に録音しておいた自分の声を使いAIと連動し会話をし続けてNHKのインタビューにも答えていました。手が動かないけれども目の動きで文字を入力し、それをAIがピーターさんの声を使って話します。
できなくなってからでは遅いと考え、排泄や食道機能をチューブで繋ぎ、自分の身体と一体化する車椅子をつくりました。24時間でお水の管理や食事の管理そして排泄の管理をしていました。呼吸や栄養の管理も全てできるようにされており技術革新と発想と決断力にただただ驚かされました。
常識を打破し続け、仮想空間での宇宙風遊なども想像していたピーターさん。道半ばで2022年6月に64歳で亡くなりました。
しかしピーターさんが後世に遺したものは計り知れません。
2017年にALSと診断され余命2年と言われてからただただ動かなくなる運命に逆らい使命と人力をつくした彼に大きな敬意を表するとともに、日々革新がめまぐるしいDXに対してもたくさんの角度から多くの希望で未来を照らしてくれることをこれからも願っております。