無意識の思い込み「アンコンシャス・バイアス」に気づこう!
アンコンシャス・バイアスとは、自分自身気づかずに持っている、ものの見方や捉え方の偏り、思い込みのことです。無意識バイアスとも呼ばれています。
アンコンシャス・バイアスはその人の経験や価値観などをもとにした認知が、自分自身が意識していない場面で発言や行動として現れるものです。自分にとっては何気ない言動でも、人を傷つけたりハラスメントにつながったりすることもあります。
この記事ではアンコンシャス・バイアスの種類とそれに気づくためにできることをご紹介します。
アンコンシャス・バイアスの種類
正常性バイアス
危機的状況の中だとしても自分は大丈夫だと思う、自分にとって都合のいい情報だけ見る、過小評価する、今回は偶然起こったことだと思う
集団同調性バイアス
集団に所属することで同調傾向が強くなり周りと同じ行動をとる、違う意見を持っていても周囲の意見に合わせる
ステレオタイプバイアス
人の属性をもとに特徴を判断する、このグループに属している人はこうだと固定観念で決めつける
確証バイアス
自分の意見や信念に都合のいい情報ばかりを集める、自分と反対の意見に関する情報は無視する
権威バイアス
権威のある人の言動はすべて正しいと思い込む
慈悲的差別
少数派に対して、好意的であるが勝手な思い込みをする
アンコンシャス・バイアスに気づくために
アンコンシャス・バイアスは誰もがもっているもので、持っていることが悪いことではありません。しかしそれによる決めつけや押しつけをすることで誰かを傷つけてしまうこともあるのです。
自分のアンコンシャス・バイアスに気づくためには、その事例を多く知り、自分の中の偏見や思い込みを考えることが重要です。意外に自分の中にさまざまな思い込みがあると発見できるはずです。それぞれの気づきが誰もが暮らしやすい社会を作ることができるきっかけとなります。
備考:
https://www.qualia.vc/unconscious-bias/about/
https://ideasforgood.jp/glossary/unconcious_bias/
https://www.jtuc-rengo.or.jp/action/diversity/
<編集部追加情報>
以前より多様な働き方、価値観が集まるように時代が変化したことで、アンコンシャス・バイアスが以前より注目されるようになりました。しかしながら、「こうあるべき」という無意識の思い込みは社内に根強く残っている場合も多いため、アンコンシャス・バイアス研修を実施する会社が増えています。