コーヒーかすの活用法6選
ほっと一息、自宅でコーヒーを淹れる方も多いのではないでしょうか。
我が家でも毎日のようにコーヒーをドリップして楽しんでいますが、そのあとどうしても出てしまうコーヒーかす。
これをそのまま捨ててしまってはもったいない!
実はこの「コーヒーかす」には、日々の生活にとても役立つ活用法があるんです。
そこで今回は、「コーヒーかすの活用法6選」をご紹介していきますね♪
■まずは「コーヒーかす」を乾燥させよう
ドリップしたあとの湿った状態で活用するアイデアもありますが、多くの活用法ではしっかりと乾燥させたものを使います。
主な乾燥方法は次の3つ。サラサラの状態になるまでしっかり乾かすのがポイントです。
①天日干し
新聞やバットにコーヒーかすを薄く広げ、天日干しにします。
途中2~3回かき混ぜて、完全に乾けばOK。
乾いてくると飛んでいってしまうので、風の強い日は要注意。
窓辺など室内の日当たりのいい場所に置いて乾かすのもいいですね。
②電子レンジで加熱
コーヒーかすを耐熱性のなるべく平らなお皿に薄く広げて、ラップをせず500W~600Wで1~2分レンジで加熱します。加熱後容器を取り出し、スプーンでかき混ぜてみてください。まだ湿り気が残っていたら、サラサラになるまで30秒ずつ加熱を続けてください。
この方法は電子レンジの脱臭にもなるので、一石二鳥です!
③煎る
フライパンや鍋でコーヒーかすを煎ることでも乾燥できます。
焦がさないように弱火でじっくり煎るのがポイントです。
乾燥後は熱が冷めてから使ってくださいね♪
■コーヒーかす活用法6選
1.肥料
コーヒーかすは、細かい穴がたくさんあいている「多孔質」と呼ばれる構造をしていて、土壌を整える役割を果たしてくれるそうです。
肥料として活用することで土壌の通気性がよくなったり、微生物が繁殖しやすくなり植物の成長を促す効果が!
ただ、コーヒーかすをそのまま庭や畑に撒いても、肥料としての効果はないそう。。
かすに含まれるカフェインやポリフェノールには発芽を抑える力があるので、肥料として使う前に、必ず乾燥させて他の材料と合わせて発酵させる必要があります。
【コーヒーかすを肥料にする方法】
材料 | 作り方 |
・ダンボール | ①ダンボールに新聞紙を敷く |
目安は、夏場:1カ月、冬場:3カ月ほど。
かき混ぜるときにじんわり温かければ発酵が進んでいる証拠♪
進んでいない場合は腐葉土を足してみてくださいね。
途中で乾燥させたコーヒーかすを追加することもできますが、多すぎると酸性度が高くなったり分解が遅れることもあるとか!追加する場合は1日1回500gを上限にするといいそうです。
2.消臭・脱臭剤
コーヒーかすには、前述のように「多孔質」と呼ばれる性質があります。
これは炭と同じ性質で、たくさん開いている細かい穴に悪臭を取り込んでくれるとか。
乾燥させたものと、抽出直後の湿ったものとでは脱臭効果や保存期間にちがいがあるので、使い分けていきましょう。
☆乾燥させたコーヒーかすの使い方
乾燥させたコーヒーかすの脱臭効果は活性炭の約2倍!
これをお茶袋のような不織布の袋や蓋のないビンや陶器に詰めて、においが気になる場所に置いてみてください。袋を麻ひもで結べばナチュラルな雰囲気に♪ビンや陶器に粉を入れてフェイクグリーンなどを植えれば、インテリア的にもとてもおしゃれですね♪
消臭効果は1か月ほど続くそうです! (梅雨時や雨で濡れたら2~3日)
☆湿ったコーヒーかすの使い方
水分が残っているコーヒーかすの脱臭効果はなんと活性炭の約5倍!
しかも乾燥させて使うよりもとても簡単で、コーヒーを淹れたあとのかすの水気をしっかりきり、平たい容器に入れてにおいが気になる場所に置いておくだけ!
ただ、水分が含まれていてカビやすいので、1日~2日で取り換える必要があります。
湿ったコーヒーかすに含まれている水分にはアンモニアを溶解する力があるので、トイレの脱臭にも最適ですね。
使う場所 | 乾燥させたものの使い方 | 湿ったものの使い方 |
玄関・靴箱 | ビンや陶器に入れて置く |
|
靴の中 | 袋や布に包んで入れる |
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ゴミ箱 | ・袋や布に包んでふたの裏に貼る |
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トイレ | ビンや陶器に入れて置く | ビンや陶器に入れて置く |
灰皿 | そのまま敷きつめる | そのまま敷きつめる |
冷蔵庫 | ・ビンや陶器に入れて置く |
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魚焼きグリル | 受け皿に敷きつめる | 受け皿に敷きつめ3~5分加熱 |
電子レンジ |
| 耐熱容器に入れて3~5分加熱 |
鍋 |
| 水を張った鍋に入れ、沸騰後冷ます |
においがとれない | 入れて蓋をする |
|
また、コーヒーかす専用の消臭ポットも人気です。
これはコーヒーを淹れた後、コーヒーフィルターのままポットに入れて消臭剤として使えるすぐれもの。ポットに湿気を吸い取る効果があって、湿ったままのコーヒーカスでも乾燥しやすいのが特徴です。
2~3日で取り換える必要があるので、飲む頻度が高い人によりおすすめですね。
3.除草剤
前述のようにコーヒーかすに含まれるカフェインやポリフェノールには発芽を抑える力があります。この力を利用して、雑草の除草剤として使うことができますね。
【除草剤として使うためのポイント】
・しっかり乾燥させてから使う(湿ったままだとカビの原因になるので)。
・すでに生えている雑草は抜いてから撒く(すでにある雑草を枯らすほどの効力はないため)。
・長期的・継続的に撒く(土の中の微生物が除草成分を分解するため。除草効果は半年~1年。)
・量が必要(1㎡に対して約10㎏のコーヒーかすが必要。)
→家庭でこの量を集めるのは至難の業。
コーヒーを飲むたびに乾燥させてコツコツ撒くのが◎。
4.虫除け・猫除け
蚊などの虫や猫は、コーヒーの香りを嫌うようです。
耐熱皿に乾燥させたコーヒーかすを入れて着火すると、煙が出て蚊取り線香がわりとして活用できます!
また、野良猫のフン被害に悩んでいる方は、一度乾燥させたコーヒーかすを撒いてみてください。
5.油落とし
コーヒーかすは油を吸い取ってくれるし研磨作用もあるので、鍋などの調理器具や食器についたしつこい油汚れにも効果的です。コーヒーかすをふりかけ、油汚れとなじませてからスポンジなどで拭き取ると汚れスッキリ!傷つけるのが怖いコップや食器の場合は、こすらず振り洗いなどでOK。
お茶パックなどに入れてキッチンの排水溝やシンクを磨いても、ぬめりや汚れをスッキリ落としてくれます。消臭効果も◎。
6.凝固剤
乾燥させたコーヒーかすを捨てたい油に入れてかき混ぜると、かすが油を吸収し、凝固剤のような働きをしてくれます。そのまま新聞紙などに包んでポイ!環境にやさしい油処理法です。
いかがでしたか?
コーヒーかすをそのままゴミとして捨ててしまう前に、ぜひ取り入れやすそうな、自分に合った方法を見つけてみてください♪