生理のナプキンごみ、どう減らす?エコな対策とおすすめ代替品

脱プラにむけて、ビニール袋削減・マイボトル推奨などはだいぶ浸透してきましたね。しかしプラスチック削減の中でも、意外と見過ごされている物が生理用品です!!
使い捨てナプキンは約90%がプラスチック製で、女性一人が生涯に捨てる量はレジ袋換算で約38,400枚分。海洋プラスチックごみランキングでは世界5位にも入ります。この記事では、ナプキンのごみ問題の実態と、布ナプキン・吸水ショーツ・月経カップという3つのエコな代替品をコスト・使い心地・向き不向きで比較。自分にぴったりの「ごみを減らす生理の対策」が見つかります。
生理ナプキンのごみ問題、実は深刻だと知っていますか?

毎月の生理、何気なく捨てているナプキンが、実は環境に大きな負荷をかけているとしたら?
市販の使い捨てナプキンは、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリエステルなどのプラスチックが全体の約90%を占めています。1枚あたりのプラスチック量は、なんとレジ袋4枚分に相当します。
女性が生涯(約40年間)で使うナプキンは約9,600枚。レジ袋に換算すると38,400枚分のプラスチックを捨てているのと同じことになります。
しかも、これは一人の計算です。
参考:環境省「プラスチックを取り巻く国内外の状況」 https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/haikibutsu_recycle/plastic_junkan_wg/pdf/004_s01_00.pdf。
生理用使い捨てナプキンが「海洋プラごみ5位」のワケ

国際的な調査によると、使い捨てナプキンは海洋プラスチックごみランキング世界5位に入るアイテムです(※)。
その理由は大きく2つあります。
- 誤った廃棄方法:正しい処理の知識がなくトイレに流されるケース
- 廃棄施設の不足:ごみ処理設備が整っていない国では放置され、川や海に流出
日本では「燃えるごみ」として処理されますが、ほぼプラスチックのナプキンを燃やすことでCO₂が排出されるという問題も残ります。
※ EU 欧州議会「特定プラスチック製品の環境負荷低減に関する指令(2019年)」では、生理用品を環境負荷の高いプラスチック製品の一つとして認定し、環境への影響表示を義務化しています。 参考:https://www.env.go.jp/council/03recycle/y0312-01/y031201-2x.pdf
生理用ナプキン代がバカにならない、は本当

プラン・インターナショナル・ジャパンの調査(2021年)によると、生理用品にかかる1ヶ月の費用として最も多い回答は300〜700円。年間にすると3,600〜8,400円になります。
先進国でも経済的な理由で生理用品を十分に買えない学生が10〜20%いるとも言われており、「生理の貧困」は日本でも社会問題として注目されています。
生理用使い捨てナプキンは便利ですが、
- 毎月のコストが積み重なる
- 素材の化学繊維でかぶれ・かゆみが出ることがある
- プラごみを毎月大量に出し続ける
という3つの問題を抱えています。
参考:プラン・インターナショナル・ジャパン「日本のユース女性の生理をめぐる意識調査結果2021」 https://www.plan-international.jp/
おすすめ代替品3選|ごみを減らしながら快適な生理を
使い捨てナプキンに代わる選択肢は3つ。それぞれの特徴・向き不向きを比較します。

① 布ナプキン
特徴 コットン素材で肌にやさしく、繰り返し洗って使える布製のナプキン。化学繊維を使わないためかぶれにくく、デリケートゾーンへの負担が少ないと言われています。
コスト目安
- 1枚:約800〜2,000円
- 10枚セット:約8,000〜15,000円程度
- 洗って繰り返し使えるため、長期的にはコスト削減に
こんな人に向いている
- 使い捨てナプキンでかぶれや蒸れが気になる方
- 少しずつ試したい・スローに移行したい方
注意点
- 外出先での交換・処理が手間
- 専用洗剤での手洗い推奨(衛生管理が必要)
② 吸水ショーツ
特徴 ショーツ自体が吸水・防水構造になっており、ナプキン不要で生理日を過ごせる次世代アイテム。ユニクロ・GU・スリーコインズなど大手ブランドの参入で入手しやすくなっています。
吸水量の目安
- 少ない日・生理前後:10〜20ml対応
- 普通の日:40ml前後
- 多い日・夜用:45ml以上
コスト目安
- 1枚:約2,000〜6,000円
- 月経カップとの併用がもっとも快適という声も多い
こんな人に向いている
- 挿入タイプが苦手な方
- まず手軽に試してみたい方
- 夜の漏れ不安を解消したい方
注意点
- 量が多い日は単体だと不安な場合も
- 乾燥機使用NG(性能が落ちるため)
参考:マイベスト「吸水ショーツ徹底比較2025年」 https://my-best.com/12832
③ 月経カップ
特徴 医療用シリコーン製のカップを腟内に挿入して経血を受け止めるタイプ。最長8〜12時間使用可能で、繰り返し使えるため生理用品代を生涯で約30万円節約できるという試算もあります(30年間使用・ナプキン比較)。
コスト目安
- 1個:4,000〜6,000円(10年使用可能)
- 30年間のコスト:約18,000円(ナプキン代306,000円と比較)
こんな人に向いている
- プールや旅行など長時間の外出が多い方
- とにかくごみを出したくない方
- 長期的なコスト削減を重視する方
注意点
- 使い慣れるまでに少し練習が必要
- 購入時は「医療機器製造販売届」提出済みかを確認する
参考:インテグロ株式会社「月経カップを使えば生理用品代を30万円節約できる」(2024年) https://integro.jp/blogs/blog/cut-period-cost
【比較表】3つのエコな生理用品を一目でチェック
| 項目 | 布ナプキン | 吸水ショーツ | 月経カップ |
| 初期費用 | 中(〜1.5万円程度) | 中(1枚2,000〜6,000円) | 低(4,000〜6,000円/個) |
| ランニングコスト | 低(洗剤代のみ) | 低(洗剤代のみ) | ほぼゼロ |
| 使用期間 | 2〜3年 | 2〜3年 | 5〜10年 |
| ごみの量 | ほぼゼロ | ほぼゼロ | ゼロ |
| 肌への優しさ | ◎(コットン素材) | ○ | ◎(肌に触れない) |
| 外出時の使いやすさ | △ | ○ | ◎(最長12時間) |
| 初心者向け | ◎ | ◎ | △(慣れが必要) |
まとめ:今日からできる生理用ナプキンごみの対策

使い捨て生理用ナプキンが生み出すプラごみの量は、私たちが想像する以上に深刻です。でも、日々の選択を少し変えるだけで、環境負荷を大幅に減らすことができます。
- まず試すなら → 吸水ショーツ(洗うだけ・使い方がシンプル)
- 肌トラブルが気になるなら → 布ナプキン(コットン素材で敏感肌にも安心)
- ごみゼロ+最大節約を目指すなら → 月経カップ(10年使用可・コスパ最強)
完全に切り替えることが難しければ、まず「生理の最終日だけ吸水ショーツ」「夜だけ布ナプキン」など部分的に取り入れるだけでもOK。小さな行動の積み重ねが、地球にとって大きな変化につながります。
よくある質問(Q&A)
Q. 吸水ショーツって本当に漏れないの?
A. 製品によって吸水量(10〜50ml以上)が異なります。自分の経血量に合った吸水量のものを選ぶこと、または多い日は月経カップと併用することで漏れのリスクをほぼなくせます。
Q. 月経カップは衛生的に大丈夫?
A. 使用後に煮沸消毒をすることで清潔に保てます。購入の際は「医療機器製造販売届」提出済みの信頼できる製品を選びましょう。
Q. 布ナプキンはどこで買えますか?
A. ナチュラル系雑貨店・オーガニック系通販サイト・Amazonなどで購入可能です。まずは数枚の「お試しセット」から始めるのがおすすめです。
Q. 使い捨てナプキンはどう捨てるのが正解?
A. 日本では「燃えるごみ」として処分します。トイレに流すのは絶対NG。海洋汚染の原因になります。
Q. 子供や10代への選択肢はある?
A. 布ナプキンや吸水ショーツは10代から使えます。月経カップは成熟度によるため、婦人科医への相談がおすすめです。
使い捨てナプキンの知られざる環境問題に、驚かれた方もいるかもしれません。しかし、長く続く生理期間があるからこそ「今」、使い捨てナプキンからサスティナブルな生理用品に代えることで、変えられる未来があります!
また、生理や性に対する考えを広げて、正しい知識をもとに環境や健康を保った生理ライフを過ごしていきましょう。
2026年3月 加筆・修正










