マイピックアップNo. 223

エコバッグの無駄買いをなくす。ドイツの#ReUseMeプログラム

スーパーやコンビニのレジ袋有料化から早2年。

“お買い物にはエコバッグ持参”が当たり前のカルチャーが定着しています。

しかし、急な外出やショッピングで「今日に限ってマイバッグを忘れた!」という経験のある方もいらっしゃるはず。

その都度有料でレジ袋やエコバッグを購入したり、なにかと不経済を感じますよね‥

じつは海外でエコバッグを市民がシェアする画期的サービスが実用化されています。

ここでは、ドイツのフランクフルト発の「エコ袋のシェアリングステーション」をご紹介します。

エコバッグの廃棄ゼロを目指す「Taschen-Tausch-Station

廃棄物ゼロな街づくりを目指すために生まれた「Taschen-Tausch-Station」。

使っていない清潔な買い物袋をステーションへ寄付することで、他の買い物客がフリーでバッグを使える仕組みです。

もともとは2015年にベルガー通り周辺の団体が考案したアイデアで、無駄を無くし再利用を促すために現在取り組みが拡大中です。

誰でも自由にタダで利用できるエコバッグステーションは、フランクフルト、ボルンハイム、ボッケンハイムなど市内中心部に設置されています。

各地区ごとに1名のスポンサーが付き、活動の維持費や広報活動を支援しているんだとか。

街の美観や持続可能性への貢献につながるこちらのアイデア、日本でも展開できそうですよね。

政府と産学連携による効果的なプログラムの必要性

環境先進国ドイツは資源の節約や廃棄ゼロを実現する社会的システムが確立されていることもあり、世界25カ国を対象とした「世界のプラスチック管理指数」で1位を取得しています。

政府が決めた内容を義務的に行うのではなく、ビジネス業界や市民団体の自主的な取り組みを促すアプローチが功を奏しているでしょう。

こうした欧州の成功事例やノウハウを、日本人の慣習や文化に合わせてアレンジすることが大切なのではないでしょうか。

※関連リンク

https://www.lustaufbesserleben.de/taschen-tausch-station-reuse-me/

※画像出典

https://themennetzwerke.de/webinare/taschentausch-stationen/

https://www.lustaufbesserleben.de/taschen-tausch-station-reuse-me/

 

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Kazuki

米国・ニューヨーク州在住の環境ライター/3児の母。好きなコトバは「人生は美しい。人生は甘美だ」(ブッダ)。知るために、書く。書いて、つながる。がモットーです。

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