環境スコアと私たちの食生活
みなさんこんにちは。
SDGsを経済の観点から捉え、主に記事をUPしています。eSです。
温室効果ガスに対してのグローバル目標は国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)で1995年から毎年開催され議論されています。日本からは全てのCOPに環境大臣が出席しています。これから経済発展をしていく新興国のインドもしぶしぶではありましたが、2070年までにカーボンニュートラルを達成することを決めたのは大きな発展だとも思います。
CO2を出す原因
として、私はもともと工業がほとんどを占めるのだと思っていました。何かつくるから温室効果ガスが出るのだと単純に思っていたからです。
調べてみると私たちの生活のほとんどが温室効果ガスと関係してくることを知り驚きました。例えばシャンプーやリンスも石油(ミネラルオイル)が原料ですし洋服や靴もそう。そして食品までもが温室効果ガスと密接な関係にあることも知りました。
工場や工業から出ている温室効果ガスと、移動することででる飛行機や車などの排出と、そして食事をするからでる排出量。この3つの要因が同じぐらいの割合で温室効果ガスを出していることを知った時は本当に驚きました。
特に牛のゲップやオナラから出るメタンガスはco2より25倍も濃度が濃く、地球を占める温室効果ガスはco2に続き第2位です。そのため動物性のお肉を食べないビーガン料理も体にもよいし、地球にもよいと人気です。アメリカではフェイクミートの技術も競うように進んでいますね。動物性のミルクを植物性に変更するのも私たちにできる簡単な温室効果ガス対策です。食べない、飲まないのではなく、選択を変えることが大切なのだと気付かされます。
スウェーデンの大手食品ブランドFelix
ユニークな取り組みをスウェーデンの大手食品ブランドFelix(フェリックス)が始めたのでご紹介させていただきたいと思います。Felixがオープンした新たなスーパーでは、売られる食品の価格が温室効果ガス(カーボンフット)に基づいて計算されているのだとか。
例えば肉などの動物由来の食品は多くの場合、植物由来の食品に比べて生産過程でより大きな影響を環境に及ぼすことがわかっているので、値段が高くなるそうです。この値段設定は買い物客にとっては、従来の価格設定ではなかなか見えてこない食品ごとの炭素排出量が明らかになり、買い物をしながら地球の未来のためにより賢い選択を行える場にもなりますよね。
どんだけお金を持っていたとしても1回で買える金額も…(1回の買い物で出す炭素量も、と言った方がいいですね)決まっているみたいなので生産側も販売側も消費側もたくさんのことを認識できるいいスーパーだと思います。
こんなスーパーが日本にオープンするのはいつでしょうか。北欧の新しい取り組みの早さに頭が下がります。