マドンナのスピーチから考える男と女の話
2016年にウーマンオブザイヤーでマドンナが受賞スピーチを行いました。
私は最近、YouTubeで初めて動画を見てとても考えさせられたので皆様にも内容の一部をご紹介しますね。
今回ご紹介はスピーチの一部なので、気になるかたはこちらの動画をご覧ください。
輝かしいアーティストのマドンナですが、女性アーティストとして生き抜くための人生は波大抵のものではありませんでした。
女性蔑視、性差別、いじめ、嫌がらせにあいながらの34年について10分のスピーチで私たちに、涙ぐみながら伝えてくれました。
ドアマットになるな
スピーチの初めにマドンナ流のジョークを発しました。「私はドアマットとして、皆さんの前に立っています。違った、女性エンターテイナーとしてですね」これはドアマットは「いつもやられっぱなしの人」という意味です。
マドンナがこれまでに、たくさんの嫌がらせやいじめ、女性差別を生きてきたけれども、抵抗できずにただ言われるがままであったことを表現しているんだと思います。この一言で、マドンナがどんな扱いをされていたのかがわかります。
女性差別・いじめ
「最初にニューヨークにきたのは10代でした。1979年です。ニューヨークはとても恐ろしい場所でした。最初の年、銃口を突きつけられ喉にナイフを突き立てられて屋上でレイプされました。何度も部屋に空き巣やどろぼうが入られたから、戸締まりもやめました。」
「その後、ほとんどの友人をエイズやドラッグ、銃によって亡くしました」
マドンナは、人生には自分を信じること以外に、本当に安全なことはないという結論をだしました。
女性にとってこのような経験は、生きるか死ぬかの話になる、誰にも話せない、思い出したくもないほど苦しい記憶です。忘れたくても忘れられず、さぞ苦しんだことでしょう。
男が望む女でなければいけない
「女性はキュートで、セクシーならいい。賢すぎてはだめ。意見を持ってはだめ。もし男に望まれる女でなかったら、批判されるでしょう、避難されるでしょう、間違いなくラジオで曲をかけてもらえなくなります」
男性に気に入られるように生きることは、女性の人権を無視していますよね。
女性に送るメッセージとしてこう述べました。
「全ての女性に今日伝えたい。女性はとても長い間、抑圧されてきた。男性が女性を指していう言葉を信じるようになってしまった。成し遂げるには男性の肩を持たなきゃならないと信じるようになってしまった」
「もちろんすごくいい男性もいて、支えるのにふさわしい人もいる。でもそれは男性だからじゃなくて価値のある人間だから」
「私たちは自分の価値を、お互いの価値を尊重しなくちゃいけない。強い女性を探し求めてください。友達になり、一緒に歩み、学び、影響を受けて、コラボして、支えて、教え導いてくれるような女性を」
SNSにはマドンナのパワフルなスピーチに感動したというコメントが多々ありました。
レディー・ガガもその1人です。
今はフェミニスト・フェミニズムという単語を聞くようになりましたが、数年前まではこういったことを訴えるのはタブー視されていました。セクシャリティーに関係なく、1人の人間として大切に扱われる世界になりますように。
マドンナに、ありがとうと女性として感謝の思いです。