地球にも人にもやさしいオーガニック!正しく理解できてる?
「地球にやさしそう」「体によさそう」というイメージのあるオーガニックですが、正しい意味を知らない人もいるのではないでしょうか?
オーガニックの意味と、地球や環境に与える影響とオーガニック認証についてご紹介します。
オーガニックの意味とオーガニックのメリット
オーガニックとは、農薬や化学肥料を使用せず、大地・水・太陽、そして微生物などの自然の力を生かした方法で農作物や綿などを育てる農法を指します。
また、オーガニックは有機栽培と同じ意味で使用されます。
オーガニックに取り組むことで、地球環境に5つのメリットがあります。
- 添加物を避けることで、食品の安全性を確保できる
- 動植物を守り、生物多様性を保全できる
- 郷土の食材や地元の食文化を大切にする
- 農薬を使わないので農地や水を汚さず、環境保全につながる
- 児童労働禁止など、健全な社会を目指せる
引用元:特定非営利活動法人 日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会
食品のオーガニック認証マークの定義
日本では、オーガニックと認証されるために有機JASマークが必要です。有機JASマークとは、生産者がJAS法の基準に基づいて生産されたものであることを、第三者機関が認証することを指します。
たとえば、有機農産物と認証されるためには、以下の基準をクリアしている必要があります。
- 堆肥などで土作りをおこない、農薬や化学肥料を使用していない
- 種まき、植え付けの前2年以上、禁止されている農薬や化学肥料を使用していない
- 遺伝子組み換え技術を使用していない
農薬を使っていた農地の場合には残留農薬があるため、2年以上農地を使用することができません。また、その2年間に農産物を作った場合、有機栽培の認定はされません。
「プレオーガニックコットン」という存在
アパレル業界でもオーガニック製品をはじめ、サスティナブルな取り組みに力を入れている企業が増えています。
農作物と同様、綿を育てる農地も残留農薬がなくなるまで3年もの月日がかかります。3年の間、収穫量が減少し、収入が減ってしまうと農家の存続がむずかしくなります。
そこで農家を支援するために、オーガニック認証されるまでの間に栽培された綿花を買い取り、製品として販売されているのが、プレオーガニックコットン(POC)という製品です。
今後、オーガニック認証のコットンを増やしていくための大切な支援となっています。
まとめ
手間や時間がかかっている有機食品やオーガニック製品は、どうしても割高に感じてしまうでしょう。
しかし、農薬や化学肥料を使用していない分、安全に食べ、身につけることができます。また、環境にもやさしいため、持続可能な社会を実現するには大切なことなのです。