2025年最新、パンダ返還後のアドベンチャーワールドと 和歌山・白浜の新たな魅力

「パンダがいなくなったら、もう白浜に行く意味がない?」——そんな声を、この記事が180度変えます。
2025年6月28日、アドベンチャーワールドのジャイアントパンダ4頭が中国・成都へ旅立ちました。30年以上にわたる「日本一パンダが暮らす街」の幕が下りた今、白浜と和歌山はむしろ「ポスト・パンダ」の新たなステージへ踏み出しています。本記事では、パンダ返還後のアドベンチャーワールドの現状、SDGsへの取り組み、そしてパンダに代わる和歌山の圧倒的な観光魅力を余すところなく紹介します。
パンダ返還の背景——30年の歴史に幕

和歌山県南紀白浜にあるアドベンチャーワールドは、1994年から中国との「ジャイアントパンダ保護共同プロジェクト」に参加し、民間テーマパークとしては世界屈指の繁殖実績を誇ってきました。これまでに生まれたパンダは実に17頭以上。白浜で生まれた「良浜(らうひん)」は特に有名で、多くの子どもを産み育てた名物お母さんパンダとして全国にファンを持ちます。
⚠️ 最新情報(2025年6月)
2025年6月28日(土)、良浜・結浜・彩浜・楓浜の4頭が中国・成都へ返還されました。返還理由は「日中共同プロジェクトの契約期間(2025年8月)満了」「高齢の良浜が安心して暮らせる医療環境への配慮」「若い3頭の繁殖パートナー探し」の3点です。現在、アドベンチャーワールドにジャイアントパンダはいません。
返還が発表された2025年4月以降、全国から「最後に会いに行きたい」というファンが殺到し、アドベンチャーワールドは異例の大混雑を記録しました。6月27日(金)には園内ビッグオーシャンで盛大な「歓送セレモニー」が開催され、多くの涙でパンダたちを見送りました。
一方でアドベンチャーワールドは今、「パンダ後」を見据えた新しいステージへ向かっています。2025年11月には飼育疑似体験アトラクション「Panda Keeper’s Lab」https://www.aws-s.com/attractions/detail?id=eve356をオープン。パンダがいなくなったあともその文化と保全の精神をつなぐ取り組みが始まっています。
パンダがいなくても楽しい!現在のアドベンチャーワールド

画像引用 アドベンチャーワールド https://www.aws-s.com/facility/introduction/bleeding_center.html
「パンダがいなくなったら入園者が激減する」——多くの人がそう心配しましたが、実際に訪れた観光客からは「こんなに動物がいたの!?」という驚きの声が続出しています。アドベンチャーワールドはもともと、動物園・水族館・遊園地を融合した東京ドーム約17個分(約80万㎡)の広大な複合テーマパーク。約120種・1,600頭以上の動物たちが暮らす、パンダに頼らない圧倒的なコンテンツが揃っています。
サファリワールド「ケニア号」
イルカとアシカが躍動する「ビッグオーシャン」のショーは、訪れた人の多くが「感動して泣いた」と語る名物プログラムです。水しぶきと歓声が会場全体に広がり、親子から大人カップルまで誰もが楽しめます。夏期の夜間営業「LOVESナイトマリンライブ」では花火とともに幻想的なショーが楽しめ、デートスポットとしても人気急上昇中です。
レッサーパンダとのふれあい
エントランスドームでは、ジャイアントパンダに代わる存在として注目を集めているレッサーパンダと間近で出会えます。愛くるしい表情と独特の動きは、子どもはもちろん大人のカメラも止まりません。
プレイゾーン(遊園地エリア)
ジェットコースターやゴーカートなどの乗り物が揃う「プレイゾーン」は、動物を見たあとの気分転換に最適。「パンダ型コースター」など動物をモチーフにしたアトラクションが動物園との融合感を演出しています。
2025年11月オープン:Panda Keeper’s Lab
飼育スタッフの制服を着て、実際の飼育業務(食事の準備・行動観察・日報記入・運動場の安全確認)を模した体験ができる有料アトラクション。ジャイアントパンダが去った今もその「いのち」を未来へつなぐ新たな試みとして注目されています。
| エリア | 主な楽しみ方 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| サファリワールド | ケニア号・自転車・カートで動物を間近に観察 | ★★★★★ |
| マリンワールド | イルカ・アシカショー、夜間ナイトライブ | ★★★★★ |
| アニマルランド | 小動物とのふれあい・乗馬体験 | ★★★★ |
| プレイゾーン | ジェットコースター・ゴーカートなど遊園地 | ★★★★ |
| Panda Keeper’s Lab | 飼育スタッフ疑似体験(有料・要予約) | ★★★★ |
アドベンチャーワールドのSDGsへの取り組み

アドベンチャーワールドを運営する株式会社アワーズは、「100年先の未来に向けた生物多様性・循環型社会づくり」を掲げ、SDGsへの具体的な取り組みを続けています。パンダが去った今もその精神は変わりません。
荒廃竹林の資源活用
大阪府内などで放置されてきた荒廃竹林の竹をパンダの餌として活用。竹林の整備と生物多様性保全、廃棄物削減を同時に実現してきました。岸和田市とは「パンダ協定」を結び、週2〜3回、1回400㎏もの笹を調達する仕組みが確立されていました(現在は新たな活用法を検討中)。
産学連携による希少種保護
2017年から近畿大学との産学連携をスタート。2020年には国内2例目となるキングペンギンの人工授精に成功するなど、遺伝資源の保存技術開発をリードしています。
IoT技術による動物安全管理
パンダ施設へのIoT導入により、南京錠の施錠・解錠の電子化と遠隔監視を実現。飼育スタッフと動物との予期せぬ接触リスクを低減する「見える化」安全管理が評価されています。
廃棄物ゼロへの挑戦
園内食品残渣の堆肥化・再利用、太陽光発電の導入、プラスチック削減など、テーマパーク全体での循環型運営を推進。「小さな地球」としてのパークコンセプトを体現しています。
これらの取り組みはSDGsの目標のうち、目標14(海の豊かさを守ろう)、目標15(陸の豊かさも守ろう)、目標12(つくる責任つかう責任)などに深く関わるものです。パンダという「看板スター」が去った今こそ、アドベンチャーワールドが積み上げてきた保全・持続可能性への取り組みが問われています。
パンダに代わる和歌山・白浜の観光スポット5選

白浜は、1350年以上の歴史を持つ温泉地であり、関西屈指のリゾートエリアです。年間約340万人が訪れる魅力の根源は、パンダだけではありませんでした。
① 白良浜——「東洋のハワイ」と呼ばれる白砂の絶景ビーチ
コーラルサンドが輝く白良浜は、その美しさからハワイのワイキキビーチと姉妹提携を結んでいます。水質の透明度も高く、夏には海水浴、冬には夕日の絶景スポットとして一年中楽しめます。夜には白い砂浜がライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
② 白浜温泉——天皇も通った1300年の名湯
飛鳥・奈良時代から「牟婁の温湯(むろのゆ)」として親しまれてきた白浜温泉。斉明・天智・持統・文武天皇も足を運んだという記録が残り、日本三古湯のひとつに数えられます。「崎の湯」など海を眺めながら入れる露天風呂は、温泉好きなら一生に一度は体験したい場所です。
③ 千畳敷・三段壁——ダイナミックな海食地形の絶景
波に侵食されてできた奇岩・千畳敷は、白浜随一の映えスポット。隣接する三段壁(高さ約60m)では洞窟探検も体験でき、荒波が打ちつける大自然のドラマが間近で見られます。カップルにも家族にも人気の写真スポットです。
④ 円月島——ゴールデンタイムに輝く奇跡の穴あき島
正式名称「高嶋」、直径約9mの海蝕洞が穿たれた円月島は、春分・秋分の前後に洞穴を通して夕日が差し込む「絶景ゴールデンモーメント」を演出します。インスタグラムをはじめSNSでも人気の撮影スポットで、国内外の観光客が集まります。
⑤ アドベンチャーワールド周辺のグルメ
白浜は新鮮な海の幸の宝庫です。伊勢海老・クエ・マグロの刺身が楽しめる料亭・民宿が多数点在し、和歌山ラーメンや梅干し関連グルメも必食。温泉宿の夕食コースで味わう「伊勢海老のお造り」は白浜旅行のハイライトになり得ます。
世界遺産・熊野古道が和歌山の新たな顔へ
パンダ返還をきっかけに、和歌山県と白浜町が改めてプロモーションに力を入れているのが「世界遺産・熊野古道」です。2004年にユネスコ世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」は、熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)と高野山・吉野をつなぐ古代の巡礼路。近年は「パワースポット」としても国際的な注目を集め、外国人観光客数が急増しています。
初心者にも歩きやすい「発心門王子〜熊野本宮大社」コース
熊野古道のなかで最も人気の入門コースが、発心門王子(ほっしんもんおうじ)から熊野本宮大社までの約7kmのルートです。ゆるやかな下り坂で道幅も広く、苔むした石畳と杉木立の中を約3時間かけてゆっくり歩けます。バスでのアクセスも整備されており、白浜を起点にした日帰り旅行でも十分楽しめます。
那智の滝——日本一の落差を誇る神の滝
熊野那智大社の御神体でもある那智の滝(落差133m、日本一)は、訪れた人の大半が「息をのんだ」と表現する圧倒的な存在感。五重塔と滝を同時に収めた構図は、日本的な美の象徴として世界中の旅行誌に掲載されています。
本宮温泉郷——世界遺産に登録された「つぼ湯」
熊野本宮大社近くに湧く「湯の峰温泉」には、世界遺産にも登録された「つぼ湯」があります。七色に変化するといわれる不思議な湯で、1800年以上の歴史を持つ日本最古の温泉地のひとつ。川湯温泉では冬季に「仙人風呂」(川底から湧く大露天風呂)が楽しめます。
白浜から熊野古道へのアクセス
明光バス「快速 熊野古道号」が、白浜・紀伊田辺駅経由で中辺路・熊野本宮大社方面へ運行。発心門王子バス停まで約2時間です。電車とバスを組み合わせれば、車がなくても熊野古道ウォークが楽しめます。
おすすめモデルコース:南紀白浜1泊2日
🗓️ 1日目:アドベンチャーワールド+白浜温泉
2日目:白浜絶景スポット+選択肢(熊野古道 or ショッピング)
よくある質問(FAQ)
まとめ——「パンダのまち」から「自然と命のまち」へ
2025年、アドベンチャーワールドは転換点を迎えました。しかしそれは終わりではなく、新たな始まりです。30年にわたるパンダとの歩みで培った「いのちを見つめ、問い続ける」姿勢は、サファリ・マリン・ふれあい体験と、SDGsへの具体的な取り組みを通じ、確実に続いています。
白浜温泉の1350年の歴史、千畳敷・三段壁の絶景、世界遺産・熊野古道のパワー、那智の滝の神秘——和歌山は「パンダがいたから来る場所」ではなく、「日本の自然・歴史・文化のすべてが凝縮された場所」として世界に名乗りを上げようとしています。
ポスト・パンダの和歌山へ、ぜひ足を運んでみてください。きっと想像をはるかに超える体験が、あなたを待っています。
【参考情報】アドベンチャーワールド公式サイト(aws-s.com)/和歌山県公式観光サイト(wakayama-kanko.or.jp)/熊野白浜リゾート空港(shirahama-airport.jp)/白浜温泉旅館協同組合(shirahama-ryokan.jp)
画像引用:アドベンチャーワールド
※本記事の情報は2025年時点のものです。施設の営業状況・料金等は変更になる場合があります。お出かけ前に各公式サイトでご確認ください。
2026年3月 加筆修正












