ラスベガスの電力対策のその後…
こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えているeSです。
今回は私が大好きな街!ラスベガスについて記事を書いていきたいと思います。ギラギラでエネルギーを放出している欲望の街Las Vegas。欲にまみれていて、人間らしく、アメリカンドリームの香りに包まれている“非日常“を体感できるところが大好きで2年に一度、今までで計6回ほど訪れている街です。
SDGsの方向に全世界が少しずつ歩みを揃えた時に、ラスベガスのあのギラギラのネオンたちはどうなるのだろうか?と思いました。調べてみると2016年12月、米国ネバダ州ラスベガス市は、市政府の消費電力を100%再生可能エネルギーで調達することを達成したと発表していました!すごいですよね。それを知ったのは今から3年ほど前の時でした。あの光輝くネオンをどう再生可能エネルギーで調達可能になったのか…今回はそのレポートをして行きたいと思います。
大規模太陽光発電所「ボールダー・ソーラー1」によりラスベガスの公共施設(道路、信号、消防署、コミュニティセンター、公園etc…)での消費電力が100%再生可能エネルギーとなったそうです。2016年の当時の話ではありますが、これによりラスベガスは、電力100%を再生可能エネルギーで調達する全米最大の都市となりました。ラスベガスは再生可能エネルギー比率を向上させるために、施設36ヶ所に【太陽光パネル】を設置を施し、その投資額は合計で4,000万米ドル(約47億円)だったと言われています。それができた要因には過去数十年の間に、カジノを核としながら統合リゾートエリアとして大規模に開発が急ピッチで進んだところから人口も大きく増加しています。それにあまんずることなく、電力事業者「NV Energy」とパートナーシップ締結を組み再生可能エネルギー推進に舵をきりました。それにより温室効果ガス排出量は、1950年時の水準まで大幅に減少させたとのことです。
ラスベガスに続いて米国では市政府の消費電力を100%再生可能エネルギーにすることを計画する市が増加しました。シリコンバレーの一部を担うカリフォルニア州サンノゼ市は2022年までに達成すると目標を掲げ、2018年に野心的なClimate Smart San José 計画を承認し、すでにいくつかの重要な計画マイルストーンを達成しています。カリフォルニア州サンフランシスコは2030年までに、ミネソタ州ロチェスター市は2031年までに、カリフォルニア州サンディエゴ市は2035年までに、市の消費電量を100%再生可能エネルギーにする計画を定めているとのことです。
再生可能エネルギー100%目標を掲げる全米市の中で最大なのが人口137万人を抱えるサンフランシスコ州サンディエゴ市。温室効果ガス排出量でも2035年までに今日比で50%削減する目標も設定しています。急ピッチで施設屋根への太陽光パネル設置を進めていました。人口が人工だけにそれだけでは足りずに、加えて市内自動車の90%を電気自動車に切り替えることや、下水排水処理から発生するメタンガスの100%再利用、自動車から公共交通機関や自転車利用促進のためのインフラに対しての大きな投資をし、固形廃棄物90%のリサイクル化や堆肥化を実施してきました。それにより段階的にCO2排出を削減しています。2017年には35.6%を減らしたと報告(1990年比)。CO2を排出する部門別では排出の46%が輸送、44%がビルとなっていましたが、サンフランシスコ市の発表によると、商業ビルを対象とした施策では、対象の50万平方フィート以上のビルのCO2排出が21%削減される。半分まで下げるのは素晴らしいですよね…。
その背景にはたくさんの義務付けがありました。
ラスベガスから始まり広がりを見せているところが善のドミノのようで日本もマネしていきたいところだと思いレポートさせていただきました。来年の夏にまたラスベガスに行くので違った目線で街のネオンを見れそうです。