性の多様性|男女の枠にとらわれないジェンダーについて
世の中には、女性と男性のふたつの性別があります。
しかし、新たな性の捉え方としてLGBTQという存在が社会に入ってきています。
電通が行った調査で、LGBTQの割合は全体の約9%だったそうです。
この割合は、左利きの割合(約10%)と同じくらい、LGBTQの方がいるということが分かりました。
電通ダイバーシティ・ラボが「LGBT調査2018」を実施
LGBTQを知っている方も、よく知らない人も、この機会に知識を取り入れましょう。
LGBTQとは
L・レズビアン(女性同性愛者)
体は女性で、恋愛対象も女性の方です。
女性同士の性的指向を表します。
G・ゲイ(男性同性愛者)
体は男性で、恋愛対象は男性の方です。
男性同士の性的指向を表します。
B・バイセクシャル(両性愛者)
男性も女性も恋愛対象の方です。
両性愛者を表します。
T・トランスジェンダー
生まれたときの性別と自分で認識している性別が異なる人です。
自らの生物学的性別や出生時の性別とは異なる性自認を持つ人々を指します。
Q・クエスチョニング/クィア
自分の性別が分からない、決めていない人です。
性的少数者(セクシャルマイノリティ)の総称で、包括的かつ柔軟に表現するための用語として用いられることもあります。
しかし、実際には上記だけで表現されて括られることにも苦しんだり悩んだりする人もいます。
全ての人に配慮できるようにLGBTQ+と表現して、他にも様々なセクシャリティがあると示す場合もあります。
日本のジェンダー指数は低いが浸透率は上がっている
ジェンダー指数とは、男女格差を示す指標になります。
世界的に見ると、146カ国中日本は116位(2022年現在)であり、先進国の中でも低レベルの数値であることが分かっています。
ですが、LGBTQという言葉の浸透率は広がっています。
つまり、これからの日本は、言葉の認識だけでなく正しい理解を身につけて、一人ひとりを尊重できる姿勢を高めていく必要があるでしょう。
男女問題に関しては意見を伝えやすい世の中になってきたものの、日本は政治や働き方などで女性の立場が弱いことは今も残っています。
また、性教育や性差別については、表立って取り上げることに抵抗を持つ方もいます。
これはつまり指導する側も、どう説明して良いか知識が備わっていないことも原因にあるでしょう。
多様性をオープンにできる社会へ
私がLGBTQのひとつである性同一性障害を知ったきっかけは、2001年のドラマ「3年B組金八先生」で上戸彩さん主演の回でした。
この当時は衝撃的なドラマでしたが、2024年の今だからこそ、男性・女性という括りに囚われずに、性の自由を認めて社会や私生活でもオープンにでき、全ての人が平等で生きやすい社会に変わっていけるように努めていきたいですね。