SDGsの達成期限までに変わっていく!?太陽電池
SDGsの「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」にあるクリーンなエネルギーは、地球温暖化防止に必要不可欠なエネルギーです。地球温暖化と連動するため、「13.気候変動に具体的な対策を」に関わり、CO2を排出しないエネルギーを開発する技術は「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」にもあてはまります。
石油、石炭、天然ガスなどCO2排出するエネルギーは化石燃料といわれるのに対し、太陽光発電、水力発電、風力発電、バイオマス発電、地熱発電などがクリーンエネルギー、再生可能エネルギー、自然エネルギーといわれています。
世界各国で、化石燃料に依存したエネルギーからの脱却に向けて、クリーンエネルギーの取り組みが行われ、開発も進められています。このクリーンエネルギーのなかでも、太陽電池は新しい製品開発が目立ってきています。
太陽電池といえば、家の屋根に設置されているものや、広大な敷地に敷き詰められたソーラーパネルが思い浮かびますが、費用面や、設置できる場所が限られているため、設置したくてもできないという思いをしたことがある人も多いと思います。
今開発されている太陽電池はさらに簡単に利用しやすくなってきています。
進化している太陽電池
・ブラインドでソーラー発電
太陽光パネルと一体型のブラインド「SolarGaps(ソーラーギャップス)」
https://solargaps.com/
窓一枚分にあたる1平米で100W~150W発電。LEDランプ30個、もしくはMac Book3台の電力量を得ることができ、電気をすぐに使用しない場合は、バッテリー保存をして後で使用可能。
・窓に吸盤式でぶら下げるソーラーパネル
屋根に設置できない人に最適、インテリアとしても損なわない
「Grouphug」
https://grouphugtech.com/
充電するための直射日光の8〜10時間、iPhone2回分、Android型スマホを1~1.5回分を充電。フレームは薄い木材でインテリアの一部になるようなデザイン。
・ミシガン州立大学研究チーム
透明な太陽電池の開発を発表
https://msutoday.msu.edu/news/2017/transparent-solar-technology-represents-wave-of-the-future/
薄いプラスチックのような材料は、建物、車の窓、携帯電話、または表面が透明な他のデバイスに使用可能。
プロセスの動画
https://www.youtube.com/watch?v=2TWq7WbwbFg&feature=youtu.be
電気料金、災害時にも困ることがない世界へ
そして、次世代の太陽電池として注目されているのがペロブスカイト太陽電池。2009年に日本で開発、現在主流の結晶シリコン太陽電池よりも低コストで、軽くて曲げられることができ市場の拡大に期待が高まっています。ビルやマンションの壁、窓ガラス、自動車のボディなどの工業製品、作物栽培のビニールハウス、カーテンなど、ありとあらゆるものが太陽光電池にすることができるようになるといいます。
2020年7月時点でペロブスカイト太陽電池の実用化はまだされていないですが、実用化想定は2025年より、早まる可能性もあるといわれているのだとか。SDGsの2030年には、建物自体でエネルギーを生み出し、電気料金がないような時代になっているでしょうか。それができれば、災害時にも困ることなく、世界中どこでも誰でもエネルギーが得られるようになる希望があると思います。
(外部リンク調べ2020年7月時点。リンク先は削除されている場合があります)