動物にもサスティナブルを…
みなさんこんにちは。
SDGsを経済の観点から捉えた記事を主にUPしています。eSです。
子供の頃連れて行ってもらえることが嬉しかった場所の1つに動物園があります。動物の迫力や大きさが想像を超えていたり、触れ合えるウサギやひよこのふわふわが心地よかったりしたのを覚えています。あれから数十年が経ち動物園の存在価値も変わっていることを実感します。今回は動物園とサスティナブルについて書いていきたいと思います。
今現在地球上には、約3000万の生物種が存在していると考えられています。IUCN(International Union for Conservation of Nature)は、その中でも名前がついている既知種173万種のうち25,821種を絶滅危惧種に分類しています。その割合は実に高く、
35%が絶滅危惧種(レッドリスト)の危機に分類されていることになります。
しかも、このリストに載るスピードは年々加速しています。日本国内のレッドリストの状況を見ても、ここ20~30年で、生態系が大きく変わってきていると言われています。
その理由は複合的に挙げられており、特に外来種の増加、乱獲、気候変動などが考えられています。
上野動物園といえばパンダの存在が大きく園の顔となっています。香香(シャンシャン)がコロナ禍の中でもたらした大きな癒しは中国に返還された今でも人々の心に残っています。2011年から力力(リーリー)と真真(シンシン)を中国から借り受け、この2頭の間に2017年香香(シャンシャン)が生まれ、上野動物園は再びパンダブームに沸いたことは記憶にあたらしいです。ほんっとにかわいかったです…!さらに2021年には双子の蕾蕾(レイレイ)と暁暁(シャオシャオ)が生まれ、22年1月から一般公開されていますね。
パンダというと…国際的な取引が禁止されているので中国から有料で借り受けを行っています。日本で生まれた子パンダも同様で、中国との協定により生後24カ月で返還する取り決めにもなっています。期間限定なこともありシャンシャン達を見るために抽選も行われていましまた。
しかし今日の主な内容は人気者のパンダ達の話ではありません。上野動物園で見るべき動物はパンダだけではないことをここに記していきたいと思います。
2018年今から5年前に上野動物園では絶滅危惧種(レッドリスト)についてわかりやすく伝える資料を作っていたそうです。動物園の動物配置マップを見ながら絶滅危惧種にシールをつけ、マーキングをしていったときにニホンザルなどを含む一部の動物以外のそのほとんどの動物がレッドリストの動物であることがわかりました。
その数84%!!
(※2017年1月の時点)飼育している353種のうち、297種がレッドリスト記載種であることがわかったそうです。)
実は私たちが知らないだけで、キリンもライオンもゴリラも絶滅危惧種にのっている動物達なのです。
しかしそんな話をすると子供達にとって動物園は少し悲しい話をする場所になってしまいそうですね。けれども大切なことはもう1つあります。先に記述したパンダ。このパンダは絶滅危惧種か否か…
答えは絶滅危惧種ではありません。でも2015年前まではレッドリストに載っている動物でした。2015年のレッドリストの更新で、ジャイアントパンダは絶滅危機のレベルが下がりました。絶滅危惧種から“危急種”という呼び名に変わっているようです。
その背景には、ジャイアントパンダの生息総個体数が多いということではなく、2014年までの10年間で、個体数を17%も増やしたということで、危機のランクを下げることができたと言われています。
私たちの今日の意識改革や変化が動物達の未来を変え得ることがわかります。子供達にそのことを伝えるのにとてもふさわしい場所が動物園であることには変わりないようです。