テニスボールの使用量、年間3億個!!
「パーン」「パーン」と気持ちのいいラリーが続きます,,,,,「パンッ」 ママになった大坂なおみ選手のスマッシュが決まりました!マイアミオープンの試合が始まり、4度目となるガルシアとの戦いが気になる時期に書いています。
今回は、テニスとSDGsについて考えてみましょう。
硬式テニスボールの年間の総生産量は約3億2500万個といわれています。ものすごい数が生産されています。
その使用量、日本では年間3000万個、ヨーロッパでは7100万個、全米オープンだけで、なんと10万個ともいわれています。
その多さの秘密はテニスボールの寿命にあります。ラケットで叩かれると弾力性が失われるので、プロ選手がプレーするとその寿命は、なんと2時間、趣味でプレーする場合でも24時間だそうです。ということは、ものすごい数が消費され廃棄されていることになりますね。
テニスボールはいったい何からできているでしょう?
中はゴムのボールですが、ゴムの周りはフェルト(プラスチック)で覆われています。
使用後はどうしているのでしょう。廃棄処分?焼却処分?このSDGsの世の中でそれはないでしょうね、回収されていると思われますが。
一部ですがゴムとプラスチックに分けられリユースされているそうです。
それともう一つ知ってほしいことがあります。
小学校や中学校でリユースされているのです。ご存じの方も多いと思いますが。
机と椅子の足の下にはめ込んで防音効果を発揮しています。
椅子や机を動かすとき、特に発表するときに立ち上がろうとして椅子を動かしますね。その折、ガタッ、ギギギッとすごい音がします。音に敏感な子どもさんや補聴器を使用している子どもさんには非常につらいものらしいです。その都度耳を覆う子どもさんもいるそうです。
そこで考えられたのがテニスボールを使うことです。
ボールの一部に鋏で切り込みを入れたり、カッターナイフで十字に切り込みを入れたりして椅子の足にはめ込んで使用します。すると騒音状の音がしなくなり、どの子どもさんも落ち着いて学習に取り組めるようになったそうです。
NPOグローバル・スポーツ・アライアンスさんでは、これまでに全国47都道府県の約4,500校に、回収した500万個以上のテニスボールを届ける活動をしているとのことです。
しかし、年間の生産量、使用量に比べると、リサイクル量もリユース量も僅かなので地球環境を守るために、『つくる責任とつかう責任』として今後もっと効率的な使い方を見つけることが大きな課題です。
参考
https://readyfor.jp/projects/tennisball-reuse-eco-sports
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC15B1U0V10C23A9000000/