その野菜捨てないで!(食品ロスを考える)
前回、(記事:東京ドーム5個分の食品ロス!このままでいいですか?)日本では年間東京ドーム5個分の食品ロスを出していると話しました。(そしてそれは、一人1日に茶わん1杯分捨てていることになると。
では、一人茶わん1杯分の無駄を無くすことを考えてみましょう。
食品ロスで一番多いのは野菜だそうです。今まで「くず」として捨ててきた野菜の食べ方を紹介します。
【キャベツやブロッコリーの芯】
キャベツの葉の芯や中心の太い芯、ブロッコリーの芯、捨てていますよね。
実は、あの芯には、葉の2倍以上の栄養が詰まっています。βカロチンやビタミンC、カルシウムやカリウムが豊富で、甘みも強いです。
外側の固い部分だけ除けば、薄切りや細切りにして炒めたら十分美味しくいただけます。一口大に切ってカレーやシチューでもいいですね。
【人参の皮】
人参の皮、私はほとんど剝かないのですが、ピーラーで剝いている人をよく見かけます。ピーラーで剝くとかなり厚くなるのでもったいないことをしています。
スーパーなどの店頭に並んでいる人参は、出荷前にしっかり洗浄されているので軽く水洗いでも使えます。直売所などで売っているものや泥付き人参は、束子でしっかり洗えば十分です。
【しなびた大根】
使いかけの大根、野菜室でしわしわ、細くなっていることがよくありますね。「ああ、もったいないけど」と捨ててしまいますよね。以前私もそうでした。ただし私の場合、小さな菜園がありますので埋め込んで、全部肥料にしています。
しなびた大根は水分が抜けただけなので、そのまま切って漬物にしたり鍋に入れたりすれば食べられます。また、適当な長さの輪切りにして水に浸しておくと復活しますので、普段通りの使い方で料理できます。
【すが入った大根】
買って数日たって切ってみたら、すが入っていることがよくあります。「なんかまずそう」と私も捨てていました。
でもすが入っていることで中まで味がしみ込みやすく、細切りにして炒め煮にするととてもおいしくなります。1本丸ごと煮て常備食のようにしています。
【しなびたほうれん草】
ほうれん草をはじめ葉物野菜は、保存状態が悪いとすぐにしなびてしまいます。
でも、根の先を少し切って水につけておくとシャキッとなります。ぬるま湯につけると時短にもなります。
このように今まで捨ててきた野菜も、ひと工夫することで十分おいしい食材になります。茶わん1杯だった食品ロスが1/4くらいになるでしょう。
ちなみに「玉葱の皮」、そのまま捨てていますよね。数回分取っておいて、水に入れ煮だしてみましょう。とても美味しいオニオンスープになりますよ。最終的には捨てますがリユースしてから捨てましょう。
細やかな取り組みだけど、みんなですれば地球を守る力になりますね。