パラリンピックとは違う障がい者のためのスポーツイベント「スペシャルオリンピックス」とは?
障がいを持つ人向けのスポーツイベントで有名なイベントはパラリンピックですが、パラリンピック以外にも、障がいを持つ人たちが活躍できるスポーツイベントはあります。その中でも知的障がいを持つ人たちを主に対象としたスポーツイベントがスペシャルオリンピックスです。
今回は、パラリンピックは知っているけど、スペシャルオリンピックスは知らないという人にもわかりやすく、スペシャルオリンピックスの内容や魅力について解説していきます。
スペシャルオリンピックスとは?
スペシャルオリンピックスは、1968年に、リトル・ロックと呼ばれるアメリカ合衆国・アーカンソー州から始まった、知的障がいを持つ人たちのスポーツ参加促進イベントです。パラリンピックの始まりは1948年からですので、スペシャルオリンピックスはパラリンピックよりも少し後に始まったスポーツイベントになります。
スペシャルオリンピックスとパラリンピックの違いですが、スペシャルオリンピックスが主に知的障がいを持つ人たちを参加対象にしているのに対し、パラリンピックは身体障がいや資格障がい、脳性麻痺といったさまざまな障がいを持つ人たちも参加対象としていることに違いがあります。
元々、パラリンピックは第二次世界大戦での負傷兵リハビリの一環として始まった経緯もありますので、同じ競技であっても、スペシャルオリンピックスとはルールも多少変わることもあります。
しかし、スペシャルオリンピックスやパラリンピックは、健常者だけではなく、障がいを持った人もスポーツで輝き、活躍できる場を提供するというコンセプトは同じです。どちらも素晴らしい大会といえるでしょう。
スペシャルオリンピックの夏季大会と冬季大会
オリンピックやパラリンピックスと同様に、スペシャルオリンピックスも夏季大会、冬季大会と季節に応じたスポーツで大会を開催しています。
日本でも4年に1度全国大会が開催されており、世界大会も同様です。世界大会には、日本選手団も派遣され活躍しています。スペシャルオリンピックスに選手として参加する場合、居住地の地区組織に連絡することでプログラムに参加可能です。6歳以上の知的障がいを持つ人であれば、アスリートとして登録ができます。
スペシャルオリンピックスの効果
スペシャルオリンピックスの効果ですが、障がいを持つ人が自己実現を達成し、自信を持って生活できる効果が期待されます。また、スペシャルオリンピックスを通じ、社会全体が知的障がい者に対する理解を深める機会にもなるでしょう。
誰でもスペシャルオリンピックスには参加できる
スペシャルオリンピックスにアスリートとして参加できるのは知的障がいを持った人ですが、その他の人でもスペシャルオリンピックスには参加できます。スペシャルオリンピックスにはアスリートを支える人たちが必要です。
アスリートを支える家族である「ファミリー」や技術やルール、スポーツの楽しさを教える「コーチ」にスペシャルオリンピックスの活動全般を支える「ボランティア」とスペシャルオリンピックスに参加する方法は多種多様です。
スペシャルオリンピックスに参加してみたい人は、自分に合った方法でスペシャルオリンピックスに参加してみましょう。きっと、今までにない経験や価値観を手に入れることができるはずです。
まとめ
今回はスペシャルオリンピックスに関して解説していきました。スペシャルオリンピックスは、パラリンピック同様に社会的意義の大きいスポーツ大会になります。スポーツは世の中の多くの垣根を超え、全てのスポーツマンに自信や生きがいをもたらす効果があるといえるでしょう。