たくさんのビニール傘、きれいですね。 でも、年間8000万本廃棄されているって知っていますか?
日本の傘の年間消費量1億3000万本、これは世界一であり、その中の8000万本のビニール傘が廃棄されているそうです。毎年1人1本以上消費していることになります。
「雨が降り出したらちょっとコンビニに飛び込んで買えばいい」ついそう思ってしまう、とても安く買える便利な物なものになりました。500~600円くらいで買えますね。200円程度の物もあります。
安くていいのですが安いがゆえに大事にはしてもらえません。雨が止めば完全に忘れています。いつの頃からか『使い捨て製品』になってしまったようです。
お店、病院、コミュニティ、学校、、、傘立てにはたくさんの忘れ傘があります。時には道端に壊れたものがポイ捨てされているのも見かけます。
以前は折り畳み傘をバッグの片隅に入れていたものですが。折り畳み傘もコンパクトに3段折にもなっているのを見かけましたが、折り畳み傘がビニール傘に変わってしまったように思います。
さて8000万本の廃棄について考えてみましょう。これだけ廃棄されるとどうなるのでしょう。大きな環境問題が絡んできますね。
ビニール傘1本に使われるプラスチックや金属をCO₂換算すると約692gが排出されています。年間8000万本ということは、CO₂が約6万トン排出されている計算になります。
傘はビニールや布など材質の違いがあること、骨の金属部分の質の違いがあること、また接着剤が使われていることなどで分離しにくくリサイクルに向いていません。大部分が埋め立て処分されています。
プラスチックは分解されるまでに数十年から数百年かかるといわれています。このように廃棄処分された傘は、長期的な環境問題を引き起こしかねません。
確かにもういろいろな取り組みもされています。
・ビニールを分別回収しバックを作る。
・シェアリングサービスのすすめ。
・少し高価な捨てたくないお気に入りの傘を持つ。
・晴雨兼用折り畳み傘を持つ。
一人一人の『使い捨て』意識変革なしには環境破壊も温暖化も阻止できないのではないでしょうか。
今年の夏の暑さが警告しています!
参考
https://allabout.co.jp/gm/gc/55649/