シニアのスポーツ祭典「ねんりんピック」とはなに？
現在の日本は、人生100年時代といわれています。仮に65歳で会社を定年退職しても、その後の人生は長く、人によっては転職してまだまだ仕事をしたり、もしくは今までできなかった趣味に時間をかけていく人もいることでしょう。2030年には日本人口の3割以上が65歳以上になるともいわれており、日本は超高齢化社会に突入します。超高齢化社会の中で、シニアが元気で若々しくいるためにも、スポーツの力は重要です。
日本国内で開催されるスポーツの祭典といえば、国体を思い浮かべる人も多いでしょう。実は、国体以外にも、シニアを中心としたスポーツの祭典があります。それが「ねんりんピック」です。今回は、シニアの国体ともいわれる、ねんりんピックについて解説をしていきます。
ねんりんピックとは？
ねんりんピックとは「全国健康福祉祭」の愛称です。厚生労働省が主催するスポーツや文化の祭典として、60歳以上のシニアを中心として、1988年から年に1回、全国各地で開催されています。2020年と2021年は新型コロナの影響で開催が中止されていましたが、2022年には3年ぶりに神奈川県で開催され、2023年には愛媛で開催されています。
ねんりんピックの種目は？
ねんりんピックは国体同様、多くの種目が開催されています。2023年のねんりんピックでは、スポーツ交流種目10種目、ふれあいスポーツ交流種目15種目、文化交流種目４種目の合計29種目が開催されました。結果や順位を求めて参加するもよし、参加することに意義を見つけたり、人と人の交流を目的として参加することもできるのがねんりんピックです。
ここでは、2023年ねんりんピックで開催された種目を紹介していきます。
「スポーツ交流大会」では、剣道、弓道、マラソン、ゴルフ、ソフトボール、ソフトテニス、テニス、卓球、ペタンク、ゲートボールの10種目が開催されました。
「ふれあいスポーツ交流大会」では、サイクリング、バドミントン、カローリング、インディアカ、ダンススポーツ、スポーツウエルネス吹矢、バウンドテニス、軟式野球、太極拳、ソフトバレーボール、サッカー、水泳、ウォークラリー、ラグビーフットボール、グラウンド・ゴルフの15種目が、開催県である愛媛の特色を取りいれて開催されています。
さらに、ねんりんピックでは、スポーツのみならず「文化交流大会」として、シニアの生きがい向上のための文化種目も4種目実施されています。実施された種目は、俳句、囲碁、健康マージャン、将棋の4種目です。
定年を迎えてしまうと、どうしても社会との関係性が脆弱になってしまいますが、このようなシニア向けの大会があることで、そこを目標にしてスポーツや文化的趣味に励むこともできるので、生きがいの確保や健康維持、認知症予防にもつながります。
ねんりんピックへ参加するにはどうすればいいのか
ねんりんピックへの参加資格は特に設けられてはいませんが、基本的に60歳以上のシニアが中心となって参加する大会です。ねんりんピックに参加したい場合は、まずは住んでいる地域の自治体に問い合わる必要があります。競技によっては選考会などもあり、選考会をクリアした人が、晴れてねんりんピックに参加できます。
シニアこそやりがいのあるスポーツで活き活きと生きよう！
趣味の範囲でのシニアスポーツも勿論いいですが、大会出場という大きな目標を持ってスポーツに取り組むのもいいかもしれません。無理のない範囲でスポーツに取り組み、人と交流をすることで、やりがいを見つけることができ、自分らしく活き活きとした人生を歩んでいけることでしょう。
参照サイト
https://nenrin-tottori2024.jp/about/
https://nenrin-ehime2023.jp/about/
https://nenrin.or.jp/ikigai/nenrin/about.html
https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nenrin/gaiyo.html
