我が弓道場は自然の宝庫!
私の通う弓道場は、緑豊かな山裾にあります。道場の周りには桜の木が10本位ありますので春は桜の下で弓が引けます。桜吹雪の風流な趣の中で弓を引くのは乙なものです。
桜が終わると朱のつつじが華やかさを添えます。そして自然のあやめ、たかさごゆり、もみじなど和弓に似合う四季の花や木々にも囲まれています。
花だけでなく、ここにはつくし、わらび、よもぎ、野いちご、栗、あけびなども四季を感じさせる野草や果実などもあるんです。
つくしは、やはり定番の卵とじにして頂くと春の訪れを感じますね。わらびはあく抜きしてからお味噌汁へ。
五月の連休の楽しみは、弓を引く前の野いちご摘みです。その野いちごは、私の第二の趣味、お菓子作りに使います。ケーキのトッピングにもかわいいのですが、これはジャムにしてから白餡と混ぜて野いちご餡を作り、大福にします。野いちご大福。絶品です。店先に並ぶいちごとは一味違う、一口食べるとみんな、う~ん、とうなる美味しさです。なかなか味わえない最高の味です。
そして、よもぎ。これは、もちろんよもぎ餅にします。たくさんありますので、先の柔らかい部分だけを摘んで重曹で茹でます。ミキサーで軽くつぶし、大福の生地に練りこみます。
濃厚なよもぎの色と香を十分に味わえます。
秋は、栗です。笹栗なので小さいけれど、大きな栗より甘い気がします。そのままゆでて食べるのも好きですが、やはりこれもお菓子の材料にします。鬼皮と渋皮を剥いて、少し甘く煮ます。あとはパウンドケーキに混ぜたり、餡子に混ぜ込み栗大福にしたりします。
これらは弓道部のお茶タイムに弓友にふるまいます。甘いものは食べない、と言う人も、これらは食べてくれます。余りがあると2個目を食べてくれたり、お土産にもらってくれたり好評です。
市販のものはあまり買わないのですが、お店でパッケージの後ろを見ると、色んなものが使われています。
いちご大福なのに、もち米粉、砂糖、片栗粉、いちご、着色料、防腐剤、PH調整剤、香料などなど添加物がたくさん入っています。
これを見てしまうと買えなくなるのです。
私の作るものは、初めの4つの材料だけで作ります。自然そのものです。ただ生産過程の農薬はやむを得ませんが。ただ道場周辺のよもぎや野いちご、栗などは無農薬です。完全な自然食品です。安心して食べられます。
これまで関心のなかった弓友たちも周りに目を向けるようになりました。「野いちごの花がいっぱい咲いてるよ」「よもぎができてるよ」「よもぎ摘んできたよ」「栗を拾ってきたよ」など大福作ってと言わんばかりに取ってきてくれますが、自然の味を分かってくれたこと、関心を持ってくれることがとてもうれしいです。