心も地域も満たされるエシカルツーリズムを楽しむ6つの工夫
SDGsや環境問題への関心が高まるなか、「〇〇ツーリズム」という言葉をよく耳にするようになりました。例えば、「サステナブルツーリズム」「エコツーリズム」「エシカルツーリズム」、そして社会問題にもなっている「オーバーツーリズム」など。
今回はその中でも、イチ旅行者としすぐに実践できる「エシカルツーリズム」についてご紹介します。
「エシカルツーリズム」とは、旅先の自然環境や地域文化に配慮しながら、思いやりのある行動を推奨する観光スタイルのことです。
難しく考える必要はありません。日常生活で心がけているエコな行動を、旅先でも少し意識するだけで、旅の楽しさも深まります。今回は、無理なく始められる6つのアクションをまとめました。

エシカルツーリズムの定義
環境配慮型観光の目的
エシカルツーリズムの主な目的は、観光地が抱える環境負荷や文化的な摩擦を減らし、旅先の豊かな環境や経済を未来へ引き継ぐことです。旅行者が訪問先の地域社会や生き物に配慮した選択をすることで、観光地の持続可能性を高めていきます。
サステナブルな旅の魅力
自分自身の消費行動が現地への貢献につながっていると実感できる点も、この旅の大きな魅力です。単に観光スポットを巡るだけでなく、地域の人々や文化と温かい繋がりを感じられる、心豊かな旅の体験が得られます。
エシカルツーリズムの実践方法
マイボトルとマイバッグ
出発時や移動中に、コンビニで飲み物や軽食を購入する機会は多いのではないでしょうか。
旅行へ出かける際は、軽量なマイボトルや折りたたみ式のタンブラーに家でお茶を入れて持参してみましょう。お買い物やお土産の購入時にもマイバッグを活用することで、旅先で発生するペットボトルやプラスチックごみを手軽に削減できます。
公共交通機関
旅行中の移動には、できる限り電車やバスなどの公共交通機関を活用しましょう。
国土交通省の発表によると、1人が1km移動する際のCO2排出量は、自家用乗用車が約130gであるのに対し、バスは約57g、鉄道は約18gとなっています。移動手段を自家用車から公共交通機関へ変えるだけでも、地球温暖化対策に直接貢献することができます。 (出典:国土交通省「運輸部門における二酸化炭素排出量」)
サステナブル宿泊施設
旅先が決まったら、宿泊先を探す際に「サステナブル 宿泊」「エシカル ホテル」などのキーワードで検索してみるのもおすすめです。
最近では、環境に配慮したコンセプトを持つ宿が増えています。再生可能エネルギーの導入や使い捨てプラスチックの削減、建材への廃材利用、地域の緑化活動など、取り組みは様々です。
こうした環境保護に積極的なホテルや、地域の文化を取り入れた宿を選ぶことで、宿泊代金を通じて現地の持続可能な取り組みを直接支援できます。
持参アメニティ
ホテルに用意されている使い捨て歯ブラシやクシなどのアメニティは、開封することでプラスチックごみを増やしてしまいます。
普段使い慣れている歯ブラシやスキンケア用品をポーチに入れて持参すれば、プラスチックごみの削減につながるだけでなく、旅先でも快適に過ごせます。
地産地消グルメ
旅先での食事は、地元で採れた食材を積極的に扱うお店で楽しんでみましょう。
地元の新鮮な食材は味が良いのはもちろん、輸送にかかる燃料や包装材が抑えられるため、環境負荷を低減できます。また、無農薬や有機栽培にこだわるオーガニックレストランを選ぶことも、エシカルな選択のひとつです。
サステナブルなお土産
旅行のお土産には、伝統工芸品や地元農産物の加工品など、地域循環に貢献できる商品を選ぶのがおすすめです。
地域で長年育まれてきた文化や雇用を守ることに役立ち、旅が終わった後もその土地の思い出を心地よく手元に残すことができます。
綺麗な景色を見たり、美味しいものを食べたり、いつもと違う日常でリフレッシュしたり。旅には色々な楽しみ方があります。
単に楽しむだけで終わらず、その土地やそこで暮らす人々、生き物の未来まで少し想像してみませんか?
数年後もまた訪れたくなる素晴らしい場所を守る、そんなエシカルな旅のあり方が増えることを願っています。
旅先での環境配慮に興味を持った方は、自然環境の保全と学びをテーマにした「エコツーリズム」についてもあわせてチェックしてみませんか?旅の選択肢がさらに広がります。
👉 関連記事:エコツーリズムとは?旅を楽しみながら環境を守る基本知識
エシカルツーリズムに関するQ&A
Q1:エシカルツーリズムとサステナブルツーリズムの違いは何ですか?
A:目的は同じですが視点が異なります。サステナブルツーリズムは「観光地を持続可能に保つ仕組みや地域全体のあり方」を指すのに対し、エシカルツーリズムは「旅する個人が倫理的・思いやりのある行動をとること」に焦点を当てています。
Q2:旅行先で気軽にできる一番最初の一歩は何ですか?
A:マイボトルや使い捨てないアメニティの持参が一番手軽です。旅先のコンビニやホテルで出るプラスチックごみを即座に減らせるため、特別な準備をしなくても今日から始められる実践的なアクションです。
Q3:現地で買い物や食事をする際、意識すべきポイントは?
A:地元で採れた食材(地産地消)を扱う飲食店を選び、伝統工芸品など地域に還元されるお土産を買うことです。輸送コストや環境負荷を抑えられるだけでなく、現地経済の活性化にも直接貢献できます。
2026年9月 加筆修正










