規格外野菜を生かすサービス「みためとあじはちがうみせ」
編集部でセレクトした地球と人にいいものセレクトシリーズ!
今回のセレクトは「野菜の宅配」サービス。
野菜の宅配サービスというと、無農薬野菜、季節の獲れたて野菜、農家さんから直接購入など、
サービスによってそれぞれ特色があり、どれから試していいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
個人的に野菜の宅配サービスを利用したことがない筆者もその一人。
数あるサービスのなかで、最初に試してみたいと思ったのが、規格外野菜専門の宅配「みためとあじはちがうみせ」(mitaaji)です。
https://mitaaji.com/shop
「規格外野菜」について
試してみたい理由のひとつが「規格外野菜」を生かせることがいいと思ったことと、「規格外野菜」の規格がどういうものか知りたいのもありました。
「規格外野菜」に分類されるのは大きさや色・形などが出荷規格に適合しないもの。
形がきれいでないもの、キズがあるもの、大きさの違いなど、質や味には問題ないにもかかわらず
規格に満たないと出荷できません。
「規格」によって流通をスムーズに行え、スーパーなど小売店では、見た目が悪いものは売れ残ってしまうというのも「規格外野菜」が出荷できない理由のひとつのようです。
「みためとあじはちがうみせ」を注文してみて
注文したのは
おまかせBOX(13〜15品のおまかせ)
https://mitaaji.com/shop/products/S-001-001
合計3,474円(税込)
(2,300円(税抜)、送料900円)
届いたのはなんと16種類
キャベツ、レタス、ロメインレタス、大根、小粒じゃがいも、玉ねぎ、紫玉ねぎ、ピーマン、山芋、ピンクグレープフルーツ(3個)、オクラ、枝豆、エリンギ、えのき、大葉、ミニれんこん。
初めての宅配野菜でしたが、開けてびっくり。量も多かった。2人家族では日持ちするのか?と思いました。
送料も込みで計算すると、若干安めのスーパーのコスパという印象(近所のスーパーより状態が良くおいしく安いと思います!)
13時までの注文で当日発送なので新鮮。すべて国産です。(産地は商品ページに記載)
この値段と味とクオリティで家まで届くことを考えるとまた注文したいと思いました!
「規格外」の印象について。
想像してたより「キレイ」で近所のスーパーの「見切り品」に比べたら通常の商品との違いはほとんど分かりません。通常の商品と混ざっていたら違和感なく買うと思います。
「規格外野菜」の「規格」について
「規格外野菜」となる規格は、農林水産省が「標準規格」として定めていましたが、2002年に廃止され、
各産地および出荷団体などが各々で「自主規格」を設けています。
「規格外」となったものは廃棄せずに、さまざまな活用をされるようになってきていますが
「規格外野菜」として販売することは、
規格品より安いと規格品が売れなくなってしまう
「規格外」の需要があると、規格品を作らず品質を維持できなくなる
などの見方もあり、安易にそのまま安く売ってしまうのも考えもの。
ほかにも取引先に嫌がられる、
コロコロ規格を変えると、取引先が対応できなくなる、
などで規格を変えるのは簡単ではなさそうです。
食品ロス問題はいつから問題?
2015年9月に行われた国連のサミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)17のゴール(目標)のうち、12の「つくる責任つかう責任」の目標のなかに「2030年までに世界の食料廃棄を半減する」というターゲットが掲げられたことで、問題が周知されてきました。
しかし、2024年現在、大きな変化というものはまだ感じられません。
環境省による廃棄についてのレポートでは
我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和4年度)は約472万トン(うち家庭系約236万トン、事業系約236万トン)
https://www.env.go.jp/press/press_03332.html
2024年3月27日 国連環境計画(UNEP)が発表した資料では、
7億8,300万人が飢餓に苦しむ中、食料全体の5分の1が廃棄処分に
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/50090/
と発表されています。
さいごに
今回、規格外野菜の販売サービスを利用してみて、「規格外野菜」とは思えないような「規格」の見直しを検討していければいいなと思いました(見た目の問題だけでなく、流通の問題もあるようですが)。実際に規格外野菜を買ってみると普段の買い物も変わってくるかもしれません。まだ規格外野菜の販売サービスを利用したことがない人はぜひお試しを。
「規格外野菜」についてコメント等で感想お待ちしています!