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テニスボール リサイクルで身近なスポーツから始める環境保全

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ママアスリートとして活躍を続ける大坂なおみ選手をはじめ、世界のトップ選手たちが繰り広げる白熱したラリーは多くの人々を魅了しています。

しかし、その華やかなプレーの裏側で、大量のテニスボールが消費され、捨てられている現状をご存じでしょうか。

今回は、スポーツとSDGsの観点から、テニスボールのリサイクルやリユースの取り組みについて考えていきます。

テニスボール リサイクルの重要性

硬式テニスボールの年間総生産量は、世界全体で約3億2,500万個にものぼるといわれています。

日本国内だけでも年間約3,000万個、ヨーロッパで約7,100万個が消費されており、全米オープン(グランドスラム)単体の大会期間中だけでも、なんと約10万個のボールが使用されています。

年間総生産量と大量廃棄の現実

これほどまでに膨大な数が消費される背景には、テニスボール特有の「寿命の短さ」が存在します。

ラケットで強く打球されるたびに内部の気密性や内圧が下がり、弾力性が失われていくためです。

プロ選手の激しい試合であればボールの寿命はわずか2時間程度、一般の趣味でプレーする場合でも24時間程度で打球感が大きく変化します。その結果、世界中で次々とボールが廃棄されるサイクルが生まれています。

短すぎる耐久性とボールの構造

テニスボールは主に、内部の天然・合成ゴムのコアと、表面を覆うフェルト(ウールやナイロンなどのプラスチック複合素材)で作られています。

以前は使用後にそのまま焼却・廃棄処理されるケースが大半でしたが、SDGsの観点から「つくる責任・つかう責任」が問われる今、素材ごとに分別してリサイクルやリユースを行う先進的なシステムづくりが進められています。

テニスボール リサイクルの活用例

手袋を装着しテニスボール リサイクルに向けてカッターで切断加工を行う様子
カッターで十字に切り込みを入れる作業

大量に使い終わるテニスボールですが、実は身近な教育現場で非常に有意義なリユース活動が行われています。

学校の机や椅子での消音材

小学校や中学校で、机や椅子の脚の底に使用済みのテニスボールがはめ込まれている光景を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

授業中に児童が立ち上がったり椅子を引いたりした際の「ガタガタ」「ギギギ」という擦れ音は、音に敏感な子どもたちや補聴器を使用している子どもたちにとって、強いストレスや負担となることがあります。

そこで、テニスボールにカッターやハサミで十字の切り込みを入れ、脚に装着することで高い防音・消音効果を発揮します。騒音が抑えられることで、だれもが安心して学習に集中できる教室環境づくりに役立っています。

グローバルスポーツアライアンス

こうした取り組みを牽引しているのが、認定NPO法人グローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)です。

GSAの「エコソフトテニス」活動などにより、これまでに全国47都道府県の5,000校を超える学校や施設へ、回収された600万個以上の使用済みテニスボールが届けられてきました。

テニスボール リサイクルの未来像

日本プロテニス協会によるテニスボール リサイクルと再利用の推進活動を示すポスター
テニスボールのリユース・リサイクル推進 出典: 日本プロテニス協会

学校での消音材としての活用は非常に素晴らしいリユース例ですが、年間数億個に及ぶ世界全体の生産量・消費量から見れば、まだ一部の再利用にとどまっています。

分別技術向上と回収システムの確立

テニスボールを地球環境の負荷にしないためには、複合素材(ゴムとフェルト)を効率よく分離・回収する技術の確立と、クラブや自治体・メーカーが連携した収集インフラの拡大が必要です。

日本プロテニス協会(JPTA)などの業界団体も、ボールの回収と再資源化(リサイクル)に向けた動きを加速させています。

持続可能なスポーツカルチャーを未来へつなぐためにも、『つくる責任 つかう責任』を果たせる仕組みづくりが今まさに求められています。

テニスボール リサイクルに関するQ&A

Q1:個人で使い終わったテニスボールはどのように処分やリサイクルをすればよいですか?

A:自治体の分別ルール(可燃ゴミや不燃ゴミなど)に従って処分するのが基本ですが、近隣のテニスクラブやNPO法人、学校などで回収BOXを設置している場合は寄付することが可能です。ご家庭でも、家具の脚に装着して床の傷防止や騒音対策として再利用できます。

Q2:なぜテニスボールはリサイクルや分解が難しいのですか?

A:内部のゴムと表面のフェルト(ウールや合成繊維)が強く接着されているため、素材ごとに綺麗に分離するのが技術的に難しいためです。現在では専用の破砕・選別技術や、リサイクルしやすい新素材ボールの開発が進められています。

Q3:海外ではどのようなテニスボールの環境対策が行われていますか?

A:欧米の国際大会やテニス協会では、使用済みボールを集めてテニスコートの表面材や建築用の防音材へ再資源化する専用プラントが導入されています。また、プラスチックパッケージを廃止したエコ缶の導入も広がっています。

参考・出典
認定NPO法人グローバル・スポーツ・アライアンス(READYFOR)
公益社団法人日本プロテニス協会(JPTA)テニスボールリユース活動

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2026年9月 加筆修正

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