いい会社の基準「B corp認証」って?日本で取得済みの6社も紹介
SDGsやサスティナブルへの意識が高まる中、オーガニック認証のエコサート、
持続可能な森林資源を製品に使用したFSC認証など、国際的な認証制度が増えてきました。
そんななか、日本ではたった6社の取得にとどまる「B corp認証」という企業認定制度をご存じでしょうか?
今回は、世界で注目が集まるB corp認証制度から、未来の会社のあるべき姿を模索していきます。
B corp認証とは
B Corp認証とは、B Labという米国ペンシルベニア州バーウィンで2006年に設立された非営利団体よる国際認証制度のこと。営利組織向けのB企業認定を作成して授与しています。
この「B」とは、公益を意味しており、B Corp認証を受けた組織が自社や株主といった従来の
ステークホルダーだけでなく、社会全体に持続可能な価値を創造することを目的としています。
法的な説明責任、高い透明性、社会や環境へのパフォーマンスといった項目で最高基準を満たす企業だけに授与される、非常に認証ハードルの高いシステムとして認知されています。
B Corp認証を受けた企業は、以下のようなメリットが期待できます。
- 未来の日本を担うミレニアル世代の就職候補先として優先されやすい
- 環境意識の高いユーザーから社会的信用を獲得できる
- 海外でのビジネス展開や交渉に有利
B corp認証を取得した国内の企業例
B corp認証は現在、70以上の国と150を超える業界で4,000企業が認定されていますが
日本ではわずか6社にとどまっています(2022年3月現在)。
以下、その企業一覧です
・ダノンジャパン(東京都目黒区)
・日産通信株式会社(東京都江東区)
・フリージア株式会社(東京都千代田区)
・石井造園株式会社(神奈川県横浜市)
・株式会社泪橋ラボ(東京都台東区)
・株式会社シルクウェーブ産業(群馬県桐生市)
B corp認証取得の費用は無料ですが、取得までの全プロセスが英語である上、認証試験の
「B Impact Assessment」で80/200と高スコアが必要な点も、取得困難な一因です。
今後は、企業が社会や環境に優しい取り組みをしているかという評価軸は、
消費者が商品やサービスの取捨選択をする際に大きな影響を与えるようになるでしょう。
そのため、多くの企業がB corp認証を目指すことが予想されています。
私たちの身近にも、国内外を含むB Corp認証を受けた企業は多数あるので
こちらのサイトを参照し、B Corp認証のアイテムを探してみてはいかがでしょう。
※参考
https://www.bcorporation.net/en-us
※画像出典
https://www.bcorporation.net/en-us
https://www.bcorporation.net/en-us/certification