アンコンシャス・バイアスに気づき無意識の偏見を手放す小さな第一歩
アンコンシャス・バイアスとは、自分自身気づかずに持っている、ものの見方や捉え方の偏り、思い込みのことです。無意識バイアスとも呼ばれています。
アンコンシャス・バイアスはその人の経験や価値観などをもとにした認知が、自分自身が意識していない場面で発言や行動として現れるものです。自分にとっては何気ない言動でも、人を傷つけたりハラスメントにつながったりすることもあります。
この記事ではアンコンシャス・バイアスの種類とそれに気づくためにできることをご紹介します。
アンコンシャス・バイアスの主な種類
正常性バイアス
危機的状況の中だとしても自分は大丈夫だと思う、自分にとって都合のいい情報だけ見る、過小評価する、今回は偶然起こったことだと思う
集団同調性バイアス
集団に所属することで同調傾向が強くなり周りと同じ行動をとる、違う意見を持っていても周囲の意見に合わせる
ステレオタイプバイアス
人の属性をもとに特徴を判断する、このグループに属している人はこうだと固定観念で決めつける
確証バイアス
自分の意見や信念に都合のいい情報ばかりを集める、自分と反対の意見に関する情報は無視する
権威バイアス
権威のある人の言動はすべて正しいと思い込む
慈悲的差別
少数派に対して、好意的であるが勝手な思い込みをする
アンコンシャス・バイアスへの気づき方
アンコンシャス・バイアスは誰もがもっているもので、持っていることが悪いことではありません。しかしそれによる決めつけや押しつけをすることで誰かを傷つけてしまうこともあるのです。
日常生活における事例認識
自分のアンコンシャス・バイアスに気づくためには、その事例を多く知り、自分の中の偏見や思い込みを考えることが重要です。意外に自分の中にさまざまな思い込みがあると発見できるはずです。それぞれの気づきが誰もが暮らしやすい社会を作ることができるきっかけとなります。
企業研修を通じた客観的自覚
ハラスメント防止法の全社義務化やダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の広がりを受け、職場におけるアンコンシャス・バイアスへの対策は不可欠な課題となっています。「こうあるべき」という無意識の固定観念がハラスメントや働きづらさにつながるのを防ぐため、厚生労働省の指針や各種ガイドラインを踏まえ、社員が客観的に自己の偏見に気づくためのアンコンシャス・バイアス研修を導入する企業が増加しています。
参考:厚生労働省 あかるい職場応援団(ハラスメント防止対策)
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無意識の思い込みは、日常で使う「言葉」や「さりげない言動」にも表れます。相手を無自覚に傷つけないための具体的な言い換え例や「マイクロアグレッション」への対策について、併せて確認してみましょう。
☞ジェンダー表現のNG例と置き換え言葉|無意識の偏見をアップデート!
☞マイクロアグレッションの具体例と対策!傷つけないための3ステップ
アンコンシャス・バイアスに関するQ&A
Q1:アンコンシャス・バイアスを持っていること自体は悪いことですか?
A:誰しもが育った環境や経験に基づく「無意識の偏見」を持っており、バイアス自体が存在すること自体は悪ではありません。大切なのは「自分にも偏見がある」と自覚し、その思い込みによって他者を決めつけたり傷つけたりしないよう、自身の言動を振り返る姿勢を持つことです。
Q2:日常会話で相手の思い込みに気づいたとき、どう伝えるべきですか?
A:相手を非難・否定するのではなく、「そういう見方もあるけれど、こう捉えることもできるよね」と別の視点を提示するのが効果的です。感情的に指摘すると反発を生みやすいため、事実や多様な価値観に焦点を当てて対話を深める工夫をしましょう。
Q3:自分のアンコンシャス・バイアスをセルフチェックする方法はありますか?
A:「男だから」「女だから」「〇〇世代だから」といった主語で判断していないか、自分の発言や思考パターンを意識的に書き出してみる方法があります。また、自分とは異なるバックグラウンドを持つ人の意見に触れ、自分の「当たり前」を疑ってみることも有効です。
備考:
https://www.qualia.vc/unconscious-bias/about/
https://ideasforgood.jp/glossary/unconcious_bias/
https://www.jtuc-rengo.or.jp/action/diversity/
2026年8月 加筆修正










