ヴィーガンとベジタリアンの違いは?それぞれの選択
最近では、食品や日用品でもヴィーガンという言葉を目にするようになってきましたね。
ですが、まだ多くの人がヴィーガンという言葉の真髄をご存知ない人も多いと思ったので解説していきたいと思います!
ヴィーガンは動物を尊重すること
ヴィーガンとは何かと聞くと、一般的には「お肉や魚などの動物性の食事をしない」という回答が多いです。完全菜食主義者とも言われたりしますね。
間違いではありませんが、大正解とまではいきません。
ヴィーガンは、食事だけではなく、衣服や日用品にも動物製品の使用を避けたり、動物を利用した娯楽施設にも反対です。
例えば、衣服のカシミヤ・ウール・レザーなどの動物由来の商品は購入しません。
日用品での動物製品とは、動物実験をしていない商品になります。
娯楽施設は、動物園・水族館、サーカスやふれあい広場などの動物を使ってお金を得ようとしている施設です。
動物愛護や動物福祉にも目を向けて、「人間の都合で動物を利用しない」というのがヴィーガンの根本にあります。
動物を蔑ろにすると、地球を滅ぼす?
現在、地球上の生態系がおかしくなってきています。
陸上に住む哺乳類の生態系は、人間36%に対し、家畜動物が60%、野生動物はわずか4%しか残っていません。
私たちが今、安定した気候や生活が送れているのは、さまざまな生態系がバランスよく存在しているからです。しかし、人間がそのバランスを壊し、気候変動や異常気象などの災害が増えてきているのが分かってきています。
ヴィーガンの取り組みは、動物を利用しないことを大切にしているだけでなく、その背景に地球環境を守り、自分たちの住まいを守る行動を起こしているのです!!
ベジタリアンからさまざまな言い方が生まれた
ヴィーガンは、ベジタリアンの総称のひとつです。
大きく分けると、ベジタリアンから9種類に分けることができます!
名称 | 特徴 |
ヴィーガン | 「完全菜食主義者」 動物性食物を食べない 動物性素材を使わない |
オリエンタル・ベジタリアン | 基本はヴィーガンと同じ |
ラクト・ベジタリアン | 乳製品だけは食べるスタイル |
オボ・ベジタリアン | 卵製品だけは食べるスタイル |
ラクト・オボベジタリアン | 乳・卵製品だけは食べるスタイル ベジタリアンはこの名称にあたる |
ペルカタリアン | 魚・乳・卵は食べるスタイル |
ポーヨ・ベジタリアン | 肉類の中で鶏肉だけと、魚・乳・卵を食べるスタイル |
フルータリアン | 「完全常食者」 (フルーツの実やナッツ) |
フレキシタリアン | 基本はヴィーガンだが、場合によっては動物性も食べるなど柔軟性のあるスタイル |
私も数年前からヴィーガン生活を送っています。
私がヴィーガンになったきっかけは動物保護の観点からでしたが、実際に環境問題に大きな影響を与えていると分かってからは環境活動家として活動しています。
基本は、ヴィーガンとして生活していますが、友達といる時はフレキシタリタンとして食事を楽しむようにしています。(焼肉屋などは丁重にお断りしているけど)
広がるヴィーガンの認識が環境も救う
ヴィーガンと聞くと、一部の人には「動物を食べるなと押し付けられる」と嫌な思いをする人の声もあります。
ヴィーガンやベジタリアンという取り組みは、将来的に自分たちの生活や環境に大きく影響をもたらすことを伝えることはとても大切です。しかし、どうしても人は自分の思いを押し付けてしまいがちですよね(私も反省する時がありました。)
ですが、【主体を自分側】に持って伝えれば、気持ちは伝わるし相手に押し付けになりません。
完全にヴィーガンやベジタリアンにならなくても、一人ひとりが週一でお肉を抜いたり、環境に配慮した商品に変えたりするだけでも、良い方向に改善されるでしょう!
動物に優しくすることは、人にもそして地球全体のためにも優しい行動なのだと、これからももっと広げていきたいです!