エネルギー効率の高い家を実現する
イギリス在住のukihaddyです。
今回は、イギリスでエネルギー効率の高い家を実現するための試みを紹介します。
昨今の社会情勢や環境問題の影響を受け、エネルギーコストは上がるばかりです。イギリスでは歴史のある家が多く、昔のものを維持していくことはとてもすてきなことなのですが、その一方で、エネルギー効率を上げていくことも課題となっています。イギリスでは、エネルギー効率の高い家を評価し、みんなに分かりやすくするために、レベル分けシステムが存在します。
イギリスの建物のエネルギー効率を評価するシステムのひとつに、Energy Performance Certificate(EPC)というものがあります。これは、建物のエネルギー効率をAからGのレーティングで評価するもので、Aが最も高く、Gが最も低い評価です。Aレーティングはエネルギー効率の高い家を示し、Gレーティングは最も効率の低い家を示します。EPCは、建物の売却や賃貸に関する法的要件として必要な場合があります。
このレベル分けシステムは、エネルギー効率の高い家を評価し、持続可能な住宅を促進するために使用されています。この認証を取得することで、住宅のエネルギー効率を向上させることができます。また、エネルギー効率の高い住宅は、エネルギー消費を削減し、環境にやさしく持続可能な生活を可能にしてくれます。
エネルギー効率の高い家を実現するために、高い断熱性能を持つ壁、屋根、床などに断熱材を使用することで、冬の暖房や夏の冷房のエネルギー消費を削減できます。また、窓やドアの気密性を高めることで、熱の逃げを防ぎます。
わが家は築80年のため、壁のインシュレーションが劣化してきていて、冬はなかなか部屋が暖まらず、エネルギー効率が良くありませんでした。そこで、一度レンガまで戻し、インシュレーションをやり直すことにしました。改善費用はかかりますが、この先何十年のことを考えると、やっておいて正解だったと思います。まだまだ課題の残る家ですが、少しずつ改善を重ね、エネルギー効率の良い家を目指したいと思います。